音楽が巷にあふれかえっていた80年代、テレビは今より過大すぎるともいえるほど影響力があり、モンスター級の音楽番組を生み出した。
「MTV」は当時の洋楽ファンに多大なる影響を与えたプログラムだ。マドンナ、デュラン・デュラン、マイケル・ジャクソン等、新曲がリリースするたびに僕らはテレビにくぎ付けになり、友達との話題の一つとしたものだった。カジャ・グーグーもMTV世代のアーティストで「君はTOO SHY」が全世界的にヒット、ヴォーカルのリマールは奇抜なファッションと髪型、甘いマスクで世の女性たちをノックアウトした。その後彼はソロ活動を開始し、またまた大ヒットを放つ。映画「ネバーエンディング・ストーリー」のテーマ曲でこちらもよく「MTV」でオンエアされていた。
そして今、[BACK TO 80'S」と題されたステージに彼は立っている。注目の1曲目は、彼曰く「ドラマティックで、マッドリーで、クレイジーな」ナンバー、「kAJAGOOGOO」。ファンにとってはお馴染みの楽曲から80’Sのカバーまで、今の世代にとっては新鮮に映るいわゆる「NEW CLASSIC」満載のステージが展開されていく。
もちろん上記で述べた楽曲ももちろん、演奏。あっという間に時間は過ぎていった。ポップではじけるようなキラキラした80'Sサウンドが春の到来を予感させる、そんな一夜のライブであった。