2016/04/19 12:00
映画『ボウリング・フォー・コロンバイン』『華氏911』のマイケル・ムーアが、米国防総省の作戦に参加。5月27日より全国ロードショーされる『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』の本編映像(http://youtu.be/UmZgS03Rf9A)が特別解禁となった。
超過激なアポなし突撃取材で、銃規制、対テロ戦争、医療制度、資本主義など、社会問題を一刀両断してきたマイケル・ムーア待望の最新作『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』。アメリカ復権をかけて、ヨーロッパのジョーシキを侵略することになった彼が訪れたのは、陽光がふりそそぐ牧歌的な場所。実はここ、世界で最も再犯率が低いノルウェー王国の刑務所なのだ。社会復帰のための施設である刑務所といえば、誰もがイメージするのは強固なコンクリートの狭い空間……のはずが、ここはかなり様子が違う。
サングラスをつけ、ダンガリーシャツを着た男性に「囚人に面会を」と声をかけると、「受刑者に? 俺もその一人だ」と笑顔の返答。自転車に乗った刑期4年のルーに案内された宿舎は、なんと二階建ての一軒家。広いリビング、窓の外には芝生、PCもある書斎にはヌードのポスターが貼られている。「これが独房?」と唖然とするムーアが、夜の施錠について尋ねると、「鍵を持っているのは俺だけだ」と指を鳴らす。
刑期8年のベキは「TV、バスケ、自転車、ランニング、水泳、釣り」をしている。但し、川の反対側に泳いで渡ることは「脱走と思われる」から禁止されている。向こうからこっちに泳ぐのはOKだと笑うのは、刑期11年のヴォイチェフ。キッチンで取材に応じたのは、顔にタトゥーを入れた刑期11年の殺人犯トロンド。「君の後ろにあるナイフの山が気になる」というムーアに、誰も全く気にしないとクールに応じる。「調理器具は武器じゃない。腕を振るうだけだ」と満面に笑みを浮かべたヴォイチェフ。そして、「これが一番切れる」と彼が手にするのは巨大な出刃包丁だった。
宿舎が一軒家、ナイフや包丁OKの刑務所を擁するノルウェー王国には、まだまだムーアの知らない“ジョーシキ”が隠されている。驚きと笑い、そして感動に満ちた、マイケル・ムーアの集大成『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』、ぜひチェックしてみてほしい。
◎映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』
5月27日(金)全国ロードショー!
監督/製作/脚本/“侵略”:マイケル・ムーア
原題:WHERE TO INVADE NEXT
2015年アメリカ映画/119分/シネスコ
レイティング:PG-12
配給:KADOKAWA
STORY:
これまでの侵略戦争の結果、全く良くならない国・アメリカ合衆国。米国防総省の幹部らは悩んだ挙句、ある人物に相談する。それは、政府の天敵である映画監督のマイケル・ムーアであった。幹部らの切実な話を聞き、ムーアは国防総省に代わって自らが“侵略者”となり、世界各国へ出撃することを提案。そして空母ロナルド・レーガンに搭乗し、大西洋を越えて最初の侵略先・ヨーロッパを目指すのだった…。
(C)2015, NORTH END PRODUCTIONS
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