2016/04/21 12:00
4月9日、タワーレコードが主催する【TOWER RECORDS presents Bowline2016】が開催され、キュレーターを務めたCrossfaithは“MASH UP”をテーマに【Bowline】史上初となる2部構成で実施。1部・ライブハウスイベントを新木場STUDIO COAST、2部・クラブイベントは【Bowline EXTRA PARTY "ECLIPSE"】題され、渋谷SOUND MUSEUM VISIONで行われた。
【TOWER RECORDS presents Bowline2016】@ 新木場STUDIO COAST
1部の開幕を告げたのは、3月に行った1日100曲演奏ライブが話題沸騰中のPOLYSICS。オープニングの「Introduction!」から、「MEGA OVER DRIVE」「カジャカジャグー」と続き、ボーコーダー、コンピューター・ミュージックを駆使したキャッチーなニューウェーヴ・ワールドを展開する。どんどんテンポアップしていく軽快かつ痛快なアクトの終盤には、最新フルアルバム『What’s This???』から「SUN ELECTRIC」も披露し、終始ハイテンションに繰り広げたパフォーマンスでイベントは勢いよく動き出す。
元FACTのEiji改め“Eiji MatsuMo-Fo”(Dr)を擁する2DJ+ドラム編成のバンド、Radical Hardcore Cliqueは、FzとInvaderousのトラックを基盤に、ドラムの生々しい音がマッシュアップする新感覚のダンス・ロックを鳴らしオーディエンスを激しく縦揺れさせれば、約一年半ぶりのライブパフォーマンスに臨んだKYONO率いるデジタル・ハードコアバンド、WAGDUG FUTURISTIC UNITYが、この日3ステージに出演することとなるKenKenをベーシストに迎えてオン・ステージ。DJ STARSCREAM(スリップノットのシド)とのコラボ楽曲「HAKAI(Deathtroy)」など、ヒップホップとハードロックのビックバンから生まれるカオティックなナンバーを次々とフロアに叩き込み、オーディエンスを狂喜乱舞させた。
ラウドなバンドが続く中、一転し、淡く緩やかな照明に包まれたエレクトロ・ユニット80KIDZのステージには、ニューアルバム『5』のレコーディングにも参加したゲストたちが続々と登場し、フィーチャリング・ナンバーを披露。「J.M.F」では、日仏ハーフのシンガーソングライターMaika Loubtéが、「Doubt」では音楽プロデューサーとしての顔を持つシンガーOBKRが歌唱。さらに、この日2ステージ目を踏んだKenKenとは「Gone」で共演するなど、この日限りの豪華コラボ・リレーを展開しオーディエンスを魅了する。
終盤に差し掛かったイベントには、唯一の海外アーティストであるジョッシュ(Vo,Key)とトニー・フレンド(Decks,Gt)の兄弟擁するMODESTEPが、ラウド/メタル、さらにはEDMなど、ハードなサウンドを網羅する破壊力抜群のグルーヴで再び熱狂を巻き起こせば、続いて、今年8月23日にメジャーデビュー15周年を迎えるRIZEが登場。アニバーサリーイヤー突入を直前にリリースした配信限定シングル「PARTY HOUSE」を皮切りに、同シングルのカップリング曲「NOTORIOUS」と続いていく。遂に3ステージ目を迎えたKenKen(Ba,Vo)のバキバキのベース・フレーズ&金子ノブアキ(Dr,Vo)の強靭なドラミングが生み出すボトム、そしてJESSE(Vo,Gt)のリリックがフロアを跳ね上げれば、終盤にはRIZER(RIZEのファンの通称)をステージ上にあげて「Gun Shot」を投下。最高潮のボルテージを保ったまま鉄板チューン「カミナリ」でパフォーマンスを締めくくり、イベントはクライマックスへ突入する。
大トリとして登場するのは、本イベントのキュレーターを務め、つい先日、ロシアでのライブを終えて凱旋したCrossfaith。彼らはメジャー初のフルアルバム『XENO』の曲順通りに、プロローグの「System X」からシームレスに「Xeno」でアクトの口火を切る。Koie(Vo)のエモーショナルなシャウトが轟々とフロアを貫き、Teru(Program,Vision)のトラッキングに、ソリッドかつダイナミックなバンド・グルーヴが高次元でクロスオーヴァーするその“音”は圧巻の一言。伊達に海外のコアな音楽ファンを唸らせてはいない。中盤には、Koieが本イベントに出演した一組一組に対し感謝と称賛を送り、フロアとの一体感をさらに高めて披露した「Wildfire」では、なんとRIZEのJESSEが登場し、Crossfaithとのスペシャル・コラボが実現。会場の熱量を一瞬でMAXまで引き上げたこのマッシュアップで最高のサプライズを届け、その期待に応えるように、アンコールで披露された「Eclipse」までオーディエンスは大熱狂し、第1部は大団円のフィナーレを迎えたのであった。
【Bowline EXTRA PARTY "ECLIPSE"】@ 渋谷SOUND MUSEUM VISION
渋谷SOUND MUSEUM VISIONに場所を移し、23時を迎えスタートした第2部【Bowline EXTRA PARTY "ECLIPSE"】。1部の参加者に加え、新たなオーディエンスを迎え入れて。渋谷の地下に迷路のように広がる巨大なフロアには、メインの<GAIAフロア>、<DEEP SPACE>、<WHITE>の3ステージ用意され、1部に出演したCrossfaithのTeruとKoie、80KIDZ(DJ SET)、Fz & Invaderous(Radical Hardcore Clique)、ハヤシヒロユキ(POLYSICS)、KenKen(RIZE)、KYONO(WAGDUG FUTURISTIC UNITY)、MODESTEP(DJ SET)らをはじめ、急遽参加が決定した世界中を踊らせる3人組エレクトロニカバンドTHE QEMISTS(DJ SET)らも加えた、総勢20組が休みなくDJプレイを披露。自身らの楽曲はもちろん、盛り上がり必至のDJナンバーをドロップしていき、1部とは一味違うアングラ感満載の盛り上がりを演出し、夜明けまで行われた史上初となる2部構成の【Bowline】は幕を下ろした。
Photo:青木カズロー
◎イベント情報
【TOWER RECORDS presents Bowline2016】
日程:2016年4月9日(土) 開場12:00 開演13:00
会場:新木場STUDIO COAST
【Bowline EXTRA PARTY "ECLIPSE"】
日程:2016年4月9日(土) 開場/開演23:00
会場:渋谷SOUND MUSEUM VISION
Bowlineオフィシャルサイト:http://bowlinelive.jp/
◎セットリスト@新木場STUDIO COAST
POLYSICS
1.Introduction!
2.MEGA OVER DRIVE
3.カジャカジャグー
4.Shout Aloud!
5.How are you?
6.URGE ON!!
7.Everybody Say No
8.DTMK未来
9.怪獣殿下~古代怪獣ゴモラ登場~
10.シーラカンス イズ アンドロイド
11.SUN ELECTRIC
12.Buggie Technica
Radical Hardcore Clique
1.Cyeah
2.Guwap
3.Bounce feat. LOST
4.Choke feat. Emyli
5.Twerk 'Em All
6.Jumping Destroy
7.Hard
WAGDUG FUTURISTIC UNITY
1.RAM THE CRUSH!!!
2.NO END
3.WHY?
4.ILL MACHINE
5.DISCOLOR
6.HAKAI
7.GOT LIFE
8.MAD SATURATOR
9.SYSTEMATIC PEOPLE
80kIDZ
1.Five
2.Vias
3.SWG
4.Ciao
5.Joke
6.J.M.F (with Maika Loubté)
7.Doubt (with OBKR)
8.I Got a Feeling (with OBKR)
9.STRG (with KenKen)
10.Gone (with KenKen)
MODESTEP
1.Damien
2.Sing
3.Rainbow
4.Make You Mine
5.Another Day
6.Machines
7.Seams
8.Show Me A Sign
9.Get Down Low
10.My Happy
11.Smells Like Teen Spirit
12.Blow Out
13.Sunlight
RIZE
1.PARTY HOUSE
2.NOTORIOUS
3.KAMI
4.Get the Mic
5.LOVE HATE
6.日本刀
7.Gun Shot
8.カミナリ
Crossfaith
1.System X
2.Xeno
3.Monolith
4.Devil’s Party
5.Ghost In The Mirror
6.Quasar
7.Wildfire
8.Photosphere
9.Omen
10.Countdown To Hell
11.Eclipse
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像