2016/04/09
4月に入り、すっかり春になったが、Hot100も春らしくフレッシュな楽曲が数多くチャートインしている。新曲はもちろんだが、この時期特有の春うたが何曲もランクアップしているのが特徴だ。
なかでも、群を抜いて人気の高いのが、今週のHot100で12位を記録したレミオロメンの「3月9日」だろう(【表1】)。2004年に発表した彼らの初期代表曲であるが、12年経った今も毎年のようにチャートを上昇するのが驚異的だ。もともとは結婚式をテーマにした歌詞だが、いつしか卒業ソングとして定番化した。実際、売上数も卒業シーズン前から上昇しているし(紫のグラフ)、ツイッターの指数も3/21付で2位までアップ(水色のグラフ)、ラジオのオンエア回数も同日に3位までアップしている(緑のグラフ)。そして、今週また上昇しているのは、この楽曲があらためて評価されている証拠だろう。おそらく、来年も同じようなアクションをするに違いない。
もう一曲、定番化しているのが、今週のHot100で19位にチャートインしたケツメイシの「さくら」(【表2】)。2005年リリースなのでずいぶん前の楽曲ではあるが、この時期になると必ず耳にするだろう。こちらも3月に入ってから売上数が急激に上昇(紫のグラフ)。関東の桜の開花に合わせたように、ツイッター指数では4/4付で16位(水色のグラフ)、ラジオのオンエア回数は今週4/11付で15位と(緑のグラフ)、それぞれピークを記録。昨年も4/13付のHot100では10位にまで上昇しており、この動きは来年以降も定番化しそうだ。
他にも今週は、森山直太朗の「さくら(独唱)」が39位、いきものがかりの「SAKURA」が42位と、続々ランクアップ。春うたを探してみるのも、この時期のチャートの楽しみなのだ。text by 栗本斉
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