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2016/03/28

【モーグフェスト】がノースカロライナ州のアンチLGBTQ法に反対表明

 ノースカロライナ州ダーハムで開催される音楽、アート、テクノロジーの祭典【モーグフェスト(Moogfest)】が、米国でLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)に最も反対する法案であると批判されている下院法案第2号が同州で通ったことを非難した。

 3月25日に発表されたステートメントでは、「【モーグフェスト】は本拠地ダーハム、アッシュビル(昨年までの開催地)の伝統、ノースカロライナ州全域の友人たちを誇りに思います。しかし、この法律、または排除や偏見を可能にしたり促すようないかなる法律に断固として反対します」と述べている。

 先週、下院法案第2号(公共施設プライバシー・セキュリティ法)がノースカロライナ州議会を通過し、知事が署名して法が成立した。同法案では、州法は賃金・雇用・公共宿泊施設に関連する地方条例より優先されると宣言しており、これはLGBTQ(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー・クィア)の人々を保護する条項を含んでいないノースカロライナの無差別法が州全体の法となることを意味する。

 また、公立学校・大学や政府機関のトイレ・更衣室は、出生証明書に記載された“生物学的性別”のみに基づいた使用目的で割り当てるよう指示しているため、トランスジェンダーの人々は出生証明書を書き換えていない限り本人の望む施設を使えないようになったのだ。

 「【モーグフェスト】は、アーティストと力を合わせてクリエイティブな表現のための新しいテクノロジー・ツールを作りだしたエンジニア、ボブ・モーグ(Bob Moog)の遺産に捧げたものです。真のイノベーションは排除ではなく協調から生まれるというのが、ボブの生涯にわたる信念でした。【モーグフェスト】は全ての人が未来のビッグ・アイディアを探るために集う、誰もが参加できる環境を提供します。我々は多様性、自己表現、実験を何よりも尊重しています。この差別的法律は平等・公平・正義の基本原則に反するばかりでなく、信念に基づいた我々のミッションを侮辱するものです」とステートメントは続く。

 【モーグフェスト】は、これらに関連するテーマの教育とディスカッション専用のスペースを設け、同イベントを“全フェスティバル参加者、特にLGBTQのアーティストや講演者にとって、安全で快適な場所にするために”あらゆる手立てを講じるとしている。「我々はノースカロライナで一歩も引きませんし、ステージ・路上・ソーシャルメディアと、あらゆる機会を使ってこの法律に抗議します」と述べている。

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