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2016/02/09

ゼイン・マリクが米シングル・チャートで1位発進、ジョージ・ハリスン以来の栄誉も

 ゼイン・マリクがワン・ダイレクション脱退後初となるソロ・シングル「Pillowtalk」にて、米ビルボード・シングル・チャート“Hot 100”(2月20日付)の首位の座を射止めた。ワン・ダイレクション在籍時の最高位は2位(2013年のシングル「ベスト・ソング・エヴァー」)だったため、ゼインにとっては初の同チャートNo.1。さらには、45年以上も前に元ビートルズのメンバーが達成して以来、誰も成し得なかった栄誉も手にしている。

 1月29日にリリースされた「Pillowtalk」は、同シングル・チャートで初登場1位を果たした25曲目の作品となった。その前はアデルの「ハロー」が11月14日のチャートで成し遂げている。

 ニールセン・ミュージックによると、「Pillowtalk」は2月4日締め週に全米で初週26万7,000ダウンロード、ストリーミングは2,230万回(史上4番目の最多スタート)を記録し、“Digital Songs”および“Streaming Songs”チャートでも首位に。また、サブスクリプション・サービスをベースとした“On-Demand Songs”チャート(1,270万回)でもNo.1をマークするとともに、ラジオ聴衆は1,700万を誇った。

 官能的なこの「Pillowtalk」は、ゼインのデビュー・アルバム『Mind of Mine』からの1曲。同アルバムはワン・ダイレクションを離れてちょうど1年にあたる3月25日にリリース予定だ。

 なお、“ボーイ・バンド”の定義には色んな解釈があると思うが、今回の偉業でゼインは選ばれし者への仲間入りも果たしている。仮にザ・ビートルズがポップミュージックを生んだボーイ・バンドとするならば、ゼインはジョージ・ハリスン以来初めてデビュー・シングルで1位を獲得した“Hot 100”入りボーイ・バンドの元メンバーにもなるのだ。ジョージは1970年にザ・ビートルズが解散した後、「マイ・スウィート・ロード」/「イズント・イット・ア・ピティー」で1位スタートを切った。

 米ビルボード・シングル・チャートのトップ5はこの他、ジャスティン・ビーバーの「ラヴ・ユアセルフ」が2位へダウン、同じく「ソーリー」が2位から3位へダウン。トゥエンティ・ワン・パイロッツの「ストレスド・アウト」は4位へ、アデルの「ハロー」は4位から5位へとそれぞれ順位を下げた。

 一方、1月30日リリースのドレイクの「Summer Sixteen」が6位に初登場している。彼にとって16曲目のトップ10入りソングであり、自己ベストの週間セールスとなる21万5,000ダウンロードを記録。“Digital Songs”チャートでは2位発進となった。

 また、ドレイクは先週初登場したリアーナの「ワーク」にフィーチャーされており、同曲は先週9位から7位へ上昇。1月27日のリリースから初めて丸々1週間が経過し、23%急増の15万6,000セールスを記録した。

 続く8位は、5位からダウンしたフロー・ライダーの「マイ・ハウス」、Rozesをフィーチャーしたザ・チェインスモーカーズの「Roses」が6位から9位へダウン。G-EazyとBebe Rexhaの「Me, Myself & I」は12位から浮上し、遂にトップ10入りを果たした。G-Eazyにとっては初の“Hot 100”トップ10入り。昨年6月に8位まで到達したデヴィッド・ゲッタの「ヘイ・ママ」に(ニッキー・ミナージュとアフロジャックとともに)フィーチャーされていたRexhaは、自身2度目のトップ10入りとなった。

 なお、トップ10圏外では新たに2曲がトップ20に浮上。DNCEの「ケーキ・バイ・ジ・オーシャン」が18位から14位へ、チャーリー・プースの「ワン・コール・アウェイ」が22位から17位へそれぞれ順位を上げている。

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