2016/02/02
元BiSマネージャーの渡辺淳之介が「BiSをもう一度始める」と始動させたアイドルグループ BiSH。わずか8か月でエイベックスからのメジャーデビューを決めてみせた彼女たちが、1月30日 ディファ有明にてワンマンライブ【IDOL is SHiTiNG】を開催した。
<BiSH vs DDTプロレスリング 渡辺淳之介は男色ディーノの餌食に>
全国ツアー【BiSH Eden of Sorrow Tour】追加公演として開催された同ライブだが、会場に踏み入れると客席中央にリングが組まれており、DDTプロレスリングの選手たちが試合をしているという、衝撃的な光景が広がっていた。そして試合中にも関わらずステージではBiSHのライブがスタートするという、これまた理解不能な展開。DDTプロレスリングと言えば、先代BiSが幾度となく競演してきたことでお馴染みだが、もしかしてBiSHとも一戦交えることになるのだろうか? と思っていたら案の定、両者は揉め始め、それを止めに来た渡辺淳之介が男色ディーノの餌食になるという(強烈なキスを喰らいながら押し潰される)、BiS時代を知る者からすると懐かしい状況に(笑)。
<チッチとハグ・ミィはプロレスに挑戦 最後は「nerve」で大団円>
その後もBiSHはDDTプロレスリングの面々に邪魔されながらもライブを敢行。1500人超キャパのワンマンということでメンバーも清掃員(BiSHファンの総称)も気合いが半端なく、照明もBiSH至上最高峰に豪華な内容となっており、デビュー1年に満たないアーティストとは到底思えないクオリティのショーをお届けしていく。しかもキャプテンのチッチとハグ・ミィに関しては、男色ディーノらとリング上でプロレスまで繰り広げ、時に本当に泣き出しそうになりながらも、ハグ・ミィはブレーンバスター、チッチはロックボトムといった大技を決めて完全勝利。そして最後はみんなで「nerve」を歌い踊って仲直りという、これまた懐かしい展開ながらも体を張ったエンターテインメントをやりきってみせた。
<2月20日までに-5km痩せなければ「キャプテン降格」>
そんなメジャーデビュー前ながらもド派手な公演をモノにしてみせたBiSHだが、ある意味プロレス以上にショッキングなトピックがひとつ。今回のツアーでは、ハグ・ミィが「DiET or DiE」なる企画(https://youtu.be/bKnwyEIYSno)に挑戦し、見事-5kgのダイエットに成功してみせたのだが、1月19日の恵比寿リキッドルーム公演にて同企画をチッチ(47.4kg)が引き継ぐことに。ディファ有明公演までに-5kg痩せることを約束させられていた。そして当日、渡辺淳之介が体重計を持ってステージへ現れ、結果を発表する瞬間がやってきたのだが、チッチの体重はなんと47.3kg! まさかの100gしか痩せておらず、会場は爆笑の渦に包まれる。
しかし次の瞬間に空気は一変。渡辺は、次のツアー初日である2月20日までに-5km痩せなければ「キャプテン降格」という厳しい指令を下し、先まで賑やかだった会場は静まり返る。「僕たちさ、目指しているところが全然違うわけ。そんな甘い考えで進めないと思うのよ、俺。どう思う?」「……そうだと思います」「じゃあ、宣言してもらっていいですか?」「2月20日【IDOL SWINDLE TOUR】仙台のときまでに5kg、頑張って痩せます!」
<「ヤバイ、久しぶりにBiSの感じになってる!」>
そんなやり取りの後、チッチは堪え切れず涙を流し、他のメンバーも慌てふためく事態に。そこへ「痩せないのがいけないんじゃん」とトドメの一言を放った渡辺は、ヒリヒリした不穏な空気の中で「ヤバイ、久しぶりにBiSの感じになってる! じゃあ、頑張ってくださーい。おつかれさまでしたー!」とステージを後にした。BiSH結成以来、クソが付くほどマジメにひた走ってきたメンバーを寵愛(※特別に大切にして愛すること)している印象だった渡辺淳之介だが、指令や約束を守らないメンバーに容赦しないのはBiS時代から変わらず。メジャーデビューも決まり、本気で武道館や東京ドームを目指すならそれ相応の覚悟を見せろというところか。
果たしてチッチはこの危機を乗り越えることができるのだろうか。彼女たちは2週間後に控える2ndツアーをどんなムードの中でスタートさせることになるのか。俄然、エキサイティングな状況になってきたBiSHストーリー、一瞬たりともお見逃しなく。
取材(テキスト&撮影):平賀哲雄
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