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2016/01/27

The 1975 モノクロームからカラーへ…確実な進化を見せつけた一夜限りのソールドアウト公演レポート

 2013年に「チョコレート」でシーンの最前線に躍り出た英マンチェスター出身のバンド、The 1975による一夜限りのソールドアウト公演が、2016年1月26日に東京・六本木EX THEATERにて行われた。

 2月26日に世界同時発売される待望のニュー・アルバム『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』からの先行トラック「Love Me」のイントロが流れると、艶やかなピンクのライティングとダンサブルなビートに誘れ、会場は一気にヒートアップし、ダンスフロア化する。

 ニュー・アルバムお披露目の意味合いもあったこの日の公演では計5曲の新曲が披露され、「A Change Of Heart」や「Somebody Else」など、マシュー・ヒーリーの歌声が映える哀愁漂うメランコリックなナンバーから「次の曲はこのバンドの運命を変える曲になるかもしれない。」というイントロダクションからはじまった一度聴いたらやみつきになる80年代ポップネスに溢れた「The Sound」まで、彼らの振り幅の広さと成長を伺わせる彩り豊かな楽曲で観客を魅了していく。

 「サイコー!」や「タノシイ?」などの日本語フレーズで、会場を盛り上げるカリスマ・フロントマン、マシューのアイドル的な人気(観客に向って手を振るたびに会場全体から黄色い悲鳴が…)もさることながら、全英1位を記録したデビュー・アルバム『The 1975』に参加し、ライブにも同行しているイケメンサックス奏者のジョン・ウォーによる「Heart Out」や「She's American」の白熱のソロ・プレイにも割れんばかりの拍手が送られていたのも印象的だった。

 終盤は「Robbers」や「Girls」など往年のヒット・ナンバーで畳掛け、「【SUMMER SONIC】に出演するために、日本に戻ってくるけど、その時に今日みたいな単独公演が出来るようにお願いしておくね。」というマシューの嬉しい言葉とともに、デビュー作からの大ヒット・ナンバー「Chocolate」と「Sex」で公演はフィナーレを迎えた。モノクロームからカラーへ…The 1975の第2章、そしてさらなる飛躍を示唆させる、充実の1時間20分だった。

Photography by 後藤壮太郎

◎リリース情報
『君が寝てる姿が好きなんだ。なぜなら君はとても美しいのにそれに全く気がついていないから。』
(原題:I like it when you sleep, for you are so beautiful yet so unaware of it)
The 1975
2016/2/26 RELEASE
2,376円(tax incl.)

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