2016/01/22 18:35
プログレッシブ・メタルの最高峰、ドリーム・シアターが米ビルボード・サイトにて、1月29日にリリースを控えるニューアルバム『ジ・アストニッシング(The Astonishing)』からドラマチックかつ壮大な新曲「モーメント・オブ・ビトレイアル(Moment of Betrayal)」をプレミア公開した。
13枚目のスタジオ・アルバムにしてフルオーケストラ仕様の2枚組と、最も野心的かつ壮大でシネマチックと話題の『ジ・アストニッシング』。ストーリー・アルバムとなっている本作の舞台は、Nafaryusという名の皇帝が支配する暗黒の世界だ。そこでは人間は既に音楽をクリエイトすることを止め、代わりにノイズ・マシーンが音楽を生産するという。そんななか、生まれながらの音楽家であるGabrielという一人の男が、民間人たちを抑圧から救うべく奮闘するといった物語だ。
アルバムは2部に分けられたマルチキャラクター・ストーリーとなっており、ギタリストのジョン・ペトルーシが好む『ゲーム・オブ・スローンズ』や『スター・ウォーズ』、『ロード・オブ・ザ・リング』などのSFにインスパイアされているとのこと。そこに更に、現代社会についての彼の見解も加わっているそうだ。
ペトルーシは、「オートメーション化されたりロボットが多くの事をやってくれるから、人々はこれまでやっていたことをやらない。そんな事を考えてたんだ。自動運転の車が正確に角を曲がれるようになったりね。そこで、“音楽においてテクノロジーが完璧になり全てが人工的なものになったら、いったいどうなるんだろう?”と考えたんだ」と述べている。
また、ペトルーシは本作をドラマチックに仕上げるため、一流のプロが指揮する本物のオーケストラとクワイアによるアレンジが必要だったと話す。そこで、ビヨンセからボン・ジョヴィ、U2などを手掛けてきたアレンジャー/コンポーザーのデヴィッド・キャンベルに依頼したそうだ。
なお、ドリーム・シアターはワールド・ツアーを2月18日のロンドン・パラディウム公演からスタートさせるが、そこでは『ジ・アストニッシング』を全編披露するといい、このようなシンフォニー・ホールを会場に選んだという。ペトルーシいわく、同コンサートのステージでは映像を使用するといい、「アニメーションでストーリーの進行を補佐したり、ステージ上で物語の世界観を創り上げる」と話している。
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