2016/01/09
50年間にわたり“文化の殿堂”として親しまれてきた「京都会館」が、2016年1月10日に「ロームシアター京都」としてリニューアルオープンする。舞台芸術公演が行われるホール以外にカフェなどを併設した新しい空間となっている。
1960年4月29日、全国に先駆けた多目的な公立文化ホールとして、京都・岡崎の地に誕生した京都会館。建築は、日本を代表する建築家である故前川國男氏によるもので、日本建築学会賞を受賞するなど、「モダニズム建築の傑作」として高い評価を受けてきた。開館から50年あまり経ち老朽化した為、日本を代表するモダニズム建築として評価の高い京都会館の建物価値継承を基本方針として、再整備を行ってきた。
1月10日の開館記念公演・記念式典には昭和35年の開館時と同様、長年京都に受け継がれてきた伝統芸能による舞台開き公演が井上八千代、能楽の片山九郎右衛門、金剛永謹ほかにより行われ、広上淳一指揮・京都市交響楽団による記念演奏、記念式典が開催される。
オープニングから1年間のオープニング事業が予定されており、既に発表されている公演を見ると能楽、日本舞踊、寄席などの伝統芸能から、オペラやバレエ、ビッグ・バンド・フェスティバルまで多彩な演目が予定されている。
施設内には京都初となる滞在型の蔦屋書店が入るほか、スターバックスコーヒー、コンビニ、2階にはカフェ&レストラン「京都モダンテラス」がオープン。京都の四季や文化を取り入れた素材の味わいを堪能出来る。イベント・公演ではもちろんのこと、家族や友人とのリフレッシュ、平安神宮へのお散歩ついでに、古き良きを継承しリスタートを切った岡崎の地へ、是非足を運んでみたい。
◎公演概要
【開館記念公演・記念式典】
日時:1月10日(日)13:00
出演:祝舞/井上八千代、能楽/片山九郎右衛門、金剛永謹 ほか、記念演奏/京都市交響楽団、指揮/広上淳一、
【能楽特別公演 ~伝承 日本人の心~】
日時:1月10日(日)17:30
出演:能/「翁 附キ 養老」片山九郎右衛門(三番三 茂山正邦)、狂言/「末広かり」茂山千五郎、能/「羽衣」金剛永謹、能/「船弁慶」井上裕久・浦田保浩
【ロームシアター京都プロデュース・オペラ「フィデリオ」】
日時:1月11日(月祝)17:00
出演:指揮/下野竜也、演出/三浦基、管弦楽/京都市交響楽団、合唱/京響コーラス、京都市少年合唱団
【公益財団法人京都伝統伎芸振興財団創立20周年記念公演 八花絢爛(はっかけんらん)~東京、金沢、博多から京に集い、八花街が京で舞う~】
日時:1月16日(土)14:30、17日(日)12:30
出演:祇園甲部 / 宮川町 / 先斗町 / 上七軒 / 祇園東 / 東京新橋 / 金沢三茶屋街 / 博多券番
【第329回 市民寄席】
日時:1月24日(日)18:00
演目/出演:「子ほめ」桂吉の丞、「禁酒関所」桂きん枝、「笠碁」桂ざこば
口上 福団治、ざこば、きん枝、鶴瓶(司会:桂春若)
「かんしゃく」笑福亭鶴瓶、「ねずみ穴」桂福団治
【日本舞踊特別公演~輝く日本の舞と踊~】
日時:1月30日(土)13:00
出演:「三番叟」:山村友五郎、松本錦升(市川染五郎)、尾上菊之丞
清元「北州」:花柳壽輔
義太夫「龍虎」:若柳吉蔵、吾妻徳陽(中村壱太郎)
長唄「鷺娘」:中村梅彌
地唄「おちやめのと」:井上八千代
長唄「漁樵問答」:若柳壽延、西川箕乃助
長唄 常磐津「鴨川名所綴」:京の会
【ロシア国立ワガノワ・バレエ・アカデミー「くるみ割り人形」】
日時:1月30日(土)17:00
振付:ワシリー・ワイノーネン、指揮:ワレリー・オフシャニコフ、管弦楽:京都市交響楽団、合唱:
京都市少年合唱団
【公益財団法人京都市芸術文化協会創立35周年記念事業
第40回 京都ビッグ・バンド・フェスティバル】
日時:1月31日(日)14:00
出演:京都府吹奏楽連盟(小学校、中学校、高等学校、大学、職域・一般、ディレクター)
ゲスト:織田浩司(サクソフォーン、フルート、クラリネット奏者)
More info:http://rohmtheatrekyoto.jp/
ロームシアター京都 写真 by小川重雄
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