2015/11/28
今週はKinki Kidsの新曲「夢を見れば傷つくこともある」というジャニーズの定番アイテムの発売週。てっきり首位獲得かと思いきや、思わぬダークホースに苦渋を飲まされる結果となった。
そのダークホースとは、back numberの「クリスマスソング」(【表1】)。この3人組バンドはすでにこれまでにもチャート上位を記録してきたが、今回は月9ドラマ『5→9~私に恋したお坊さん~』の主題歌という大型タイアップ、小林武史がプロデュースによるサウンドのクオリティ、そしてクリスマスという季節モノの効果が相まって、見事1位を獲得。ラジオでオンエアの右肩上がりの盛り上がりだけでもその勢いは伝わってくる(緑のグラフ)。また、特筆すべきはツイッターの指数だ(水色のグラフ)。5週に渡って1位か2位をキープしているというのは、やはり話題性が高い証拠だ。そして、実売で一気に畳みかけるという理想的なパターンで成功した。
一方、3位に付けたのが西野カナの「No.1」(【表2】)。こちらもドラマ『掟上今日子の備忘録』の主題歌というビッグ・タイアップ曲だ。しかし、この曲はシングル・カットされておらずベスト・アルバム『Secret Collection ~GREEN~』に収録されているのみ。もちろん配信は行われているが、フィジカルのシングルがないことをハンデとせず、YouTubeの再生回数(赤いグラフ)やラジオのオンエア(緑のグラフ)などでポイントを稼ぎ、アルバム発売週で一気に浮上した。
ドラマ主題歌は視聴率によっても影響されるが、組み合わせ方によっては鉄板のジャニーズでさえ脅かすことができるという好例の2曲に、今後も注目しておきたい。text by 栗本斉
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