2015/11/25
今思えば、デヴィッド・ボウイの今度のアルバム『★(ブラックスター)』は、様々な要素から最高のものをチョイスしたものになると当初からほのめかされていたのだろう。しかし、ローリング・ストーン誌の最新プレビューで明かされたように、ボウイが最近受けた影響はおそらく絶対的なファンでさえも驚くもののようだ。
デヴィッド・ボウイの長年のプロデューサーであるトニー・ヴィスコンティは同誌に対し、「我々はケンドリック・ラマーをよく聴いていた」と告白。「結局ああいう感じにはならなかったが、ケンドリックは頭が柔らかく、ヒップホップそのままのレコードを作らないところが気に入ったんだ。彼はそこに何でも投入していて、それはまさしく我々がやりたかったことさ。すごく色んな意味で、ロックンロールを避けることが目標だったんだ」と語っている。
ロック以外の主な影響のひとつはジャズだ。ボウイはニューヨークのジャズクラブ、55 Barでの演奏を聴き、ドニー・マカスリン、ジェイソン・リンドナー、ティム・ルフェーブル、マーク・ギリアナのカルテットを徴収した。「彼らはコインの落ちる音ででも何かを演奏できる。ジェイソン(・リンドナー)はまさに天の恵みだったよ。彼に斬新なコードを与えても、ジャズの感性をもってそれを音にするんだ」とヴィスコンティは付け加えた。
また、LCDサウンドシステムのジェームス・マーフィーの存在も、まったく違った方向から思いもよらない影響を及ぼしているそうだ。ヴィスコンティいわく、「ある時点では、アルバムのプロデューサーにデヴィッド、ジェームス、私の3人を考えていた」とのこと。ギリアナはローリング・ストーン誌に「彼の役割を限定することはいっさいしなかった。シンセやパーカッションを持ち込み、アイディアを山ほど持っていたよ」と話している。
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