2015/11/02
2011年のデビュー・アルバム『アップ・オール・ナイト』から、コンスタントに毎秋リリースしてきた、ワン・ダイレクションのオリジナル・アルバムが、今年も例にならって11月にリリースされる。11月13日に世界同時発売となる5thアルバム『メイド・イン・ザ・A.M.』から、早くも「ドラッグ・ミー・ダウン」、「パーフェクト」が2曲連続のTOP10入りを果たし、アルバムへの期待も高まるばかりだ。
今年はゼイン・マリクの脱退という衝撃のニュースが飛び込み、アルバムのリリースも危ぶまれる状況だっただけに、本作の情報解禁時には喜びの声が飛び交った。4人で再スタートをきった初のオリジナル・アルバム、これまでのアルバムとどういったテイストの違いがあるのか…。先立ってリリースされた2曲のシングルを聴くかぎり、これまでの1Dらしいサウンドが基盤にありつつ、4年前のデビュー当初には味わえなかった、オトナ男子になってこその奥深さが感じられる。
モノクロの映像と、メンバーそれぞれの日常を描いたようなビデオが印象的な新曲「パーフェクト」は、ハリー・スタイルズが手掛けたナンバーで、かつて彼女だったことでも話題をよんだ、テイラー・スウィフトを想起させる内容になっている。これはテイラーが今年大ヒットさせた「スタイル」へのアンサー・ソングではないか、と囁かれているが、こういった話題性のある楽曲を披露する中で、ゼインに対してのメッセージは楽曲に反映していないようで、本作『メイド・イン・ザ・A.M.』では、完全にフっ切れた4人の体制が伺える。
この「パーフェクト」のほかにも、「イフ・アイ・クド・フライ」や「オリヴィア」にもハリーが楽曲に参加していたり、メンバーそれぞれが積極的にアルバム制作に携わる意欲をみせている。プロデュースには、これまでの1Dの成功の基盤をつくったジェイミー・スコットや、ザ・ウォンテッドを手掛けたエド・ドルウェット、ケリー・クラークソンやケイティー・ぺリーといった大スターのヒットに携わった、ジェシー・シャトキン等がクレジットされている。
これまでリリースされた4枚のアルバムが、すべてNo.1デビューを果たしているワン・ダイレクション。しかし、今作では最強のライバル、ジャスティン・ビーバーの新作『パーパス』と発売日が重なったため、これまでの記録を破られる可能性もある状況で、逆境をバネに勝者となるか…両者の対決に注目が集まっている。とはいえ、彼らにとっては首位を獲得することではなく、4人で切った再スタートをファンが理解してくれることが、本作の成功なのだろう。No.1獲得を逃しても、大ヒットは間違いない。
すでにiTunesで予約が始まっている、『メイド・イン・ザ・A.M.』。デラックス・バージョンを予約すると、アルバム収録の新曲「インフィニティ」がダウンロードできる特典もあり、アルバム発売時には予約者限定ビデオも付く豪華仕様に。デラックス盤にしか収録されない、ナイルが手掛けた「テンポラリー・フィックス」や「A.M.」も気になるトラックで、日本盤ボーナス・トラックには「ナイト・チェンジズ」のリミックスも収録される。
Text: 本家 一成
◎リリース情報
『メイド・イン・ザ・A.M.~デラックス・エディション』
ワン・ダイレクション
2015/11/13 RELEASE
2,592円(tax incl.)
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