2015/11/01
9月16日にリリースしたシングル『PUPPY』を引っさげ、8都市13公演のライブハウス&ホールツアーを開催したFTISLAND。10月29日 日本武道館にて同ツアーファイナル公演を開催、レポートが到着した。
5月に5周年記念アルバム『5.....GO』をリリースし、4都市5公演のアリーナツアーを開催。約4万5千人を動員したが、今回、ファンとより近くでステージを楽しみたいというメンバーの想いから、9月16日にリリースした通算15枚目となるシングル『PUPPY』を引っさげ、8都市13公演のライブハウス&ホールツアーを敢行、最終日となった日本武道館公演では約1万2千人を動員、全公演で約4万人を動員するという盛況ぶり。
ホンギの第一声は「武道館! おひさしぶりです!」という絶叫。スタートの「Hourglass」から全力で、早くも会場と一体となり熱のこもったステージを展開する。FTISLANDが武道館で単独コンサートを行うのは実に4年ぶり。360度を埋めたファンを見てドラムのミンファンが「後ろから見られるのは、恥ずかしい」と照れると、ホンギも「後ろを向いてミンファンとアイコンタクトすると、人がいるからいつもと違う感じ」と満員の客席を見渡して満足気。
ライブ中に何度も「大人のFTISLANDを見せたい」、「ステージと客席のこの近い距離を使って、もっとアーティストFTISLANDを見せたい」と語っていたホンギの言葉通り、「BPM69」ではスンヒョンとジョンフンのギターアンサンブルをたっぷり聴かせたり、「To The Light」と「PAPER PLANE」ではミンファンがステージセンターに出て来てカホンをたたき、アコースティックセットを披露。特に驚きを与えたのが「To The Light」。スンヒョンのアコースティックギターのソロで始まり、ボサノヴァのリズムにジェジンのアンニュイなボーカルが乗る。ジェジンからのバトンを受け、原曲では力強く高音で押すホンギのボーカルだが、ここでは1オクターブ下で柔らかく、語りかけるように優しく歌う。そして、次のサビでは原キーに戻りファンと一緒に高らかに歌い上げ、音楽と空間を共有するアレンジが印象的だった。
夏のアリーナツアーでは、ロックの楽しさや力強さを見せたが、「自分たちの感情をもっと表現したかった」とホンギも言っており、特に今回は、楽器のスキルアップはもちろんだが、アレンジも原曲とガラリと変え、音楽性の広がりが感じられた。また、「Moonlight」では、メンバーそれぞれが、オペラ調やミュージカル風にアレンジして歌唱、アーティストとしての姿はもちろんのこと、ユニークな彼らの姿も100%堪能できる場面となった。
アンコールは、FTらしいロックの応酬。子犬をテーマにした新曲「PUPPY」では、ファンが「BOW!」という犬の鳴き声を大合唱して盛り上がる。「最後の曲です!」というホンギのコメントに反対するファンに向け、「俺ら、クールに行こう?だから俺が最後の曲だって言ったら、“OK”って笑顔で言ってほしい!」という強い願いにすぐさま答える客席とのコール&レスポンスも、彼らがこの5年で培ってきたものだろう。
Wアンコールでは、血だらけのシャツにカラーコンタクトをしてゾンビに扮したホンギが登場。「ハロウィンの雰囲気にしたくて。似合ってますか?」というと、次々とコスプレをしたメンバーを呼び込んだが、ジェジンはハリー・ポッター、ミンファンはスーパーマリオ、スンヒョンはスパイダーマン、ジョンフンはかなり本気のトランスフォーマに変身。メンバーたちはコスプレ姿で「Falling Star」で全力疾走し、今ツアー中、日本武道館公演のみのスペシャルステージとなった「未体験Future」ではジャンプを楽しんだ。
最後は、このツアーで恒例となった動画撮影。ツアー中は次の開催地に、ファンと一緒にバトンを渡すという趣旨だったが、ファイナルの本公演では「来れなかった人へのメッセージ。武道館まで無事に終わりました。みなさん、お疲れさまでーす! 次は、僕のソロアルバムで会いましょう!」と12月にリリースされるホンギの1stソロ・アルバムについてコメントし、5周年のアニバーサリーイヤーのファイナルステージを大盛況で終えた。
(c)FNC MUSIC JAPAN INC
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