2012/05/29 00:00
先週末のビルボード・ミュージック・アウォードで素晴らしいパフォーマンスを見せたリンキン・パークが5/24、最新シングル「バーン・イット・ダウン」のミュージック・ビデオを発表した。
重いビートからシンセのきいたフックまで、このクラシックなオルタナ・メタル・バンドが音楽シーンを席捲しているエレクトロの流行を排除していないことは明らかだ。
リンキン・パークのデジタル融合は音楽のみならず、ビジュアル面にも出ている。一貫性のあるプロットや解説はないものの、この画期的なパフォーマンス・ビデオは、たんに6人編成のバンドがエレクトロニックでいっぱいの部屋の中でロックしている様子を映し出しながらもL、徹底的に人工的なビジュアルに焦点を合わせている。
「バーン・イット・ダウン」の目立った音楽的実験にもかかわらず、リード・シンガーのチェスター・ベニントンならではのうなり声がしっかり曲を安定させており、彼らがロックしていた『ハイブリッド・セオリー』の頃の記憶を呼び覚ます。これにベニントンの拳を勢いよく突き上げるショットが加わって、見るものに「リンキン・パークはそれでもなおエレクトロの流行に完全に飛び込むにはほど遠いのだ」と思わせる。
ピカピカと点滅する青い光やバンドのメンバーが炎に飲み込まれていくショットなどが加わって、このシンプルながら衝撃的ビデオはグループが長く続いている反逆的なロックのルーツを放棄することなく新しいエレクトロの影響を取り入れていることを表している。
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