2015/07/21 12:45
7月20日(月・祝)、RIP SLYMEが主催するフェス【RIP SLYME presents 真夏のWOW Powered by G-SHOCK】が新木場スタジオコーストで行われた。
今年で3年連続3回目の開催。毎年、海の日に開かれる、すっかりお馴染みの夏フェスだ。当日は梅雨明けの晴れ渡った夏空の下、2600人が集結。今年は初めて21都道府県29都市の映画館でライブビューイングも実施された。
屋内のメインステージには、Shiggy Jr.、在日ファンク、鎮座DOPENESS & DOPING BAND、MAN WITH A MISSION、RIP SLYMEが出演。今年は屋外の芝生のあるエリアをPARKステージとして初めて開放し、キッズたちがミニ遊具で遊ぶなか、DJ NON、BACK TO SCHOOL、バクバクドキン、ZEN-LA-ROCKがDJプレイやミニライブで盛り上げた。また、プールがあるWATERエリアでは、DJ KYOKO、HABANERO POSSE、ROGER YAMAHA、DJ SOMA、tofubeats、SEX山口といったDJ陣がさまざまなダンスミュージックを代わる代わるプレイ。tofubeatsのセットにはPESが飛び入りして「poolside feat. PES」をサプライズで披露。プールサイドでのナマ「poolside」に観客は大喜びした。
この日のオープニングアクトは、こういうフェスに初参加となる、元BiSの2人が在籍する女性4人組グループ、BILLIE IDOL。ニューウェーブ/パンクロック調のシングル曲2曲を元気よく繰り出し、会場を景気づけた。
メインステージのトップバッターは、新世代シティポップの急先鋒、Shiggy Jr.。インディーズ時代の出世作「LISTEN TO THE MUSIC」からライブは軽快に始まった。MCで「もっともっと盛り上がっていきましょう」と煽ってメジャーデビューシングル「サマータイムラブ」が演奏されるとフロアは一気にヒートアップ。最後は曲名のコール&レスポンスから「Saturday night to Sunday morning」を披露、ポップかつキュートなステージで魅了した。
続いて登場した在日ファンクは、ヴォーカルを務める浜野謙太の「真夏の、ウァーォ!」というソウルフルなシャウトから幕開け。「根に持ってます」「わからん」と、強靱なリズムで観客を飲み込んでいく。「今日は悔いのないように楽しんで! もう夏は最後かもしれないから(笑)」というメッセージから演奏された最新シングル「ぜいたく」では、観客と一緒に「ぜいたく、しったーい!」とコール。浜野は各曲の途中で、キレッキレのターン&小刻みステップ&開脚股割りダンスを繰り返しパフォーマンス。ステージから降りる際は、その真っ黒なファンクグルーヴにフロアから喝采が起きた。
3番手は、鎮座DOPENESS & DOPING BAND。変幻自在のフロウで日本のラップ界を奔放に泳ぐラッパーが、男女2人のコーラスとDJを加えた7人編成の生バンドを率いて登場した。ライブは缶ビールを片手に現れた鎮座の「かんぱ~い!」という発声で、ソウルフル&スウィンギンな「カンパイ」からスタート。「RIP SLYMEの「楽園ベイベー」にトリビュートするつもりで2年前につくった」という「T.U.B.E」で場内のお祭り気分を上げていく。DJ FUMIYAのソロアルバム『Beats for Daddy』で共演した「jyanai」ではFUMIYAが飛び入りしてスクラッチを披露、一際大きな歓声が沸き起こった。最後は力強いファンクビート「MODE」で、フロア全員がハンズアップ。瓢々としながらも親しみやすい鎮座のキャラクターと抜群にソウルフルな演奏で観客をひとつにした。
続いてステージに現れたのは、TEAM G-SHOCK。彼らはダンス(群青)+フリースタイルフットボール(徳田耕太郎)+ヒューマンビートボックス(太華)+ベース演奏(KENKEN[RIZE])+BMX(田中光太郎)による、この日のためのスペシャルユニット。ビートボックスとベースが刻むビートの上で、超絶技のリフティング、BMX、ブレイクダンスが繰り出されるたびに観客からは大きな拍手と歓声がわき起こり、アクロバティックな複合パフォーマンスで観客の目を釘付けにした。
観客の手拍子に迎えられてトリ前のステージに立ったのは、世界を股にかけて活躍するMAN WITH A MISSION。彼らの登場を待ち望んだ観客で膨れあがったフロアは、活動5周年イヤーの幕開けを飾った1曲目の「Seven Deadly Sins」から一気にヒートアップしていった。途中のMCでは「すっかり夏ですね。日本一、夏が似合わないバンドのMAN WITH A MISSIONです!」とジャン・ケン・ジョニー(Vo,Gt)が自己紹介。「こんな暑い中、我々みたいな毛むくじゃらなバンドを誘ってくれてありがとう」とユニークな表現でRIP SLYMEへの感謝のコメントを贈った。その後は「私たちはみなさんとパーティーしに来ました。楽しむ準備はできてるのか、この野郎! 思う存分かかってきなさーい!」と煽ってから「Out of Control」「Emotions」と疾風迅雷なド迫力のロックサウンドを連続攻撃。「Dive」ではDJサンタモニカが客席にダイヴしてボルテージをさらに高めていった。「distance」では、「今日はパーティーなので特別なゲストを迎えています!」という呼び込みからDJ FUMIYAが今夜2度目の登場。彼らの対バンツアー「Tales of Purefly Tour 2014」の福岡公演で繰り広げられたDJサンタモニカとFUMIYAのスクラッチ合戦が再び実現した。さらにその曲ではリップファンには見覚えのある猫のペペスをかぶったPESとおぼしき短パン男がステージに乱入。最後はライブ定番曲「FLY AGAIN」で会場を熱狂の渦に巻き込み、トリのRIP SLYMEへとバトンを渡した。
メインステージのトリは、本フェスの主役、RIP SLYME。場内が暗転し、ステージ横のモニターに映されたCASIO「G-SHOCK」のデジタル画面がカウントダウンを始める。それが0になって威勢良く始まるかと思いきや、ステージにはDJ FUMIYAがドラム、PESがギター、ILMARIがベース、DJブースにSUがついて、ダラっとした演奏を開始。予想外のスタートに観客が戸惑っているところにRYO-Zが「バンドでやると思ったでしょ?」と現れて、いつもとは違う緩い感じでライブは始まった。その後、メンバーが楽器を離れていつもの立ち位置に戻るとRYO-Zは「今日いちばんのファンキーを出せますか!」と咆哮。1曲目「FUNKASTIC」が始まると、場内は2階席まで総立ち。続いて7月29日リリースのニューシングルから「POPCORN NANCY」を披露。今春リリースの新曲「ピース」では、観客が高く掲げたピースサインがフロアに咲いた。続いて「AH YEAH!!」、再び7月発売のニューシングルから「JUMP with chay」(※chayのゲスト出演はなし)、そして「GOOD TIME」というキャッチーなアップテンポ曲が連続投下されると場内は興奮のるつぼと化した。
その後のMCでは、RYO-Zが「今日は出演者が全員生バンドだから、俺たちもバンドでやろうと思ってみた」とイントロのバンド演奏を説明。「でもやっぱり生演奏で届けようと思って。みんなナマ好きでしょ?」というフリから観客に「ナマ大好き! ナマでして!」というコールを煽って、以降は生バンドを従えてステージを展開。「熱帯夜」のラストのサビには、先程のゲストのお返しか、MAN WITH A MISSIONのジャン・ケン・ジョニーとDJ サンタモニカの2名がダンスに参加してステージを盛り上げた。本編ラストは、ライブ鉄板曲「JOINT」。今度はフロアに高速回転のタオルの花が咲き乱れた。アンコールは、在日ファンクの浜野謙太とホーン隊を招き入れ、新曲「Vibeman」を本邦初公開。その後は、フェスに関わっている総勢200名を超えるスタッフと出演者、そして全国で観覧しているお客さんへの感謝を告げ、第一回から歌い続けているこのフェスのテーマ曲「真夏のWOW」を披露した。
ラストナンバーは目の前の光景を思い出の1ページに刻んでいこうと歌う「Beauty Focus」。ステージを降りる際、RYO-Zは来年の【真夏のWOW】の開催を公約。さらにメンバーが全員降壇したあとには、ステージ横のモニターで今年から来年にかけて開催される全国ツアーを発表し、およそ6時間にわたる真夏の宴は幕を閉じた。尚、このイベントの模様は、スペースシャワーTVにて、9月19日(土)に、『RIP SLYME presents 真夏のWOW 2015』特番として放送される。また、RIP SLYME HALL TOUR 2015-2016のチケット先行抽選予約のちらしが、7月29日発売の22nd トリプルA面シングル「POPCORN NANCY /JUMP with chay / いつまでも」の完全初回限定盤、通常盤初回プレス盤に封入される。text by.猪又孝(DO THE MONKEY)
◎開催概要【RIP SLYME presents 真夏のWOW Powered by G-SHOCK】
日程:7月20日(月・祝)
会場:新木場 STUDIO COAST(東京)
出演:
<LIVE ACT>
BILLIE IDLE(R)、Shiggy Jr.、在日ファンク、TEAM G-SHOCK TOKURA SUPER SESSION、
鎮座DOPENESS & DOPING BAND、MAN WITH A MISSION、RIP SLYME
<DJ&Perfomance>
DJ KYOKO、HABANERO POSSE、DJ SOMA 、ROGER YAMAHA、tofubeats、SEX山口
DJ NON、バクバク ドキン、ZEN-LA-ROCK、BACK TO SCHOOL
◎【RIP SLYME HALL TOUR 2015-2016】
2015年
10月30日(金) 18:00/19:00 千葉・市川市文化会館 大ホール
11月2日(月) 18:00/19:00 神奈川・神奈川県民ホール 大ホール
11月3日(火・祝) 17:00/18:00 静岡・静岡市民文化会館 大ホール
11月12日(木) 18:00/19:00 兵庫・神戸国際会館こくさいホール
11月14日(土) 17:00/18:00広島・広島文化学園HBGホール(広島市文化交流会館)
11月15日(日) 17:00/18:00 愛媛・松山氏民会館 大ホール
11月23日(月・祝) 17:00/18:00茨城・茨城県民文化センター 大ホール
11月27日(金) 18:00/19:00 北海道・わくわくホリデーホール(札幌市民ホール)
11月29日(日) 17:00/18:00 宮城・仙台サンプラザホール
12月5日(土) 17:00/18:00 石川・金沢本多の森ホール
12月6日(日) 17:00/18:00 新潟・新潟県民会館 大ホール
12月15日(火) 18:00/19:00 岡山・倉敷市民会館
12月17日(木) 18:00/19:00 熊本・市民会館崇城大学ホール (熊本市民会館)
12月19日(土) 17:00/18:00 福岡・福岡サンパレスホテル&ホール
12月21日(月) 18:00/19:00 大阪・大阪フェスティバルホール
12月22日(火) 18:00/19:00 大阪・大阪フェスティバルホール
12月26日(土) 17:00/18:00 愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館)
12月27日(日) 16:00/17:00 愛知・日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館)
2016年
1月9日(土) 17:00/18:00 東京・日本武道館
1月10日(日) 16:00/17:00 東京・日本武道館
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像