2012/05/16 00:00
ラッパーのキラー・マイクにとって独立は重要だ。アトランタ生まれのマイケル・レンダーは2003年の『モンスター』でキャリアをスタートさせたが、レーベル問題で次の作品は遅れることに。3年後の2006年、2NDアルバム『アイ・プレッジ・アレジェンス・ト・ザ・グラインド』は独自のレーベル、グラインド・タイム・オフィシャルからリリースされた。
6作目のアルバム『R.A.P.ミュージック』で37歳のラッパーは違うルートを取った。自分の名前で4枚のインディ作品を出してきたキラー・マイクはカートゥーン・ネットワークの『アダルト・スイム』に声の出演をしていることを利用して、その会社のウィリアム・ストリート・レコーズと契約し、5/15に『R.A.P.ミュージック』がそこから出ることになったのだ。おかげで彼はアンダーグラウンド・ラップの伝説的人物、エル-Pと組むことができ、レーベルは彼にクリエイティブ面の自由を与えてくれた。「オレにとって独立は10年のキャリアでずっと与えられてきたものなんだ。アイス・キューブやオッド・フューチャーは独立してやって来たからうまく行ってるのさ。オレにとっちゃ独立していることがうまく行く要因なんだ」
彼の『アダルト・スイム』との関係は5年前にさかのぼる。彼は『フリスキー・ディンゴ』という番組で声優を務め、「ブラム・ブラム」という曲を『アクア・ティーン・ハンガー・フォース・コロン・ムービー・フィルム・フォー・シアターズ』のサントラに提供した。このサントラがきっかでアルバムのアイデアが持ち上がり、アトランタでテストのセッションが行なわれ、ゴー・サインが出たのだ。
「エル-Pとマイクの美意識は際立っているから歌はあっと言う間に完璧な形になった」とレーベルのジェイソン・デマルコは言う。彼はアルバムからの主要な曲を『アダルト・スイム』の番組で使い、長い時間かけて売っていくつもりだ。「アルバムがほんとによければ、2,3いい曲が入ってるアルバムよりも長もちするものなのさ」
これをきっかけにマイクはエル-Pと共同ヘッドラインのツアーを行なうことになった。
キラー・マイクは2013年にはもっとソロ・アルバムを出していくつもりだ。また、ビッグ・ボーイ、フィル、T.I.、イギー・アゼリアなどとも共演の予定がある。
「おかげでまたアルバムが作れるよ。オレはこのレコードがゴールドになってほしい。どこからともなく現れてみんなをビックリさせたいんだ。口コミやうまいカネの使い方のおかげでそれが実現するといいな。『アダルト・スイム』に『もう一度やらなきゃな』って 言わせたいんだ」
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