2012/05/14
NBCは、人気オーディション番組『ザ・ヴォイス』の第3シーズンを秋からの放送に移行することを決めたが、その背景にはNFLの試合放送とFOXの『Xファクター』の2つの要因があるようだ。
NBCは現在もネットワーク局の中では4位の成績だが、この2月から5月まで月曜日の夜に放送されていた『ザ・ヴォイス』の視聴率が高かったことで、明るい兆しが見えている。そして放送が秋に移行された際には、毎週月曜日の午後8時~10時と火曜日の午後8時~9時という枠で放送されることになるそうで、プレミア放送の日程は夏の終わり頃に発表されるとのことだ。
番組に近い情報筋の話では、第3シーズンでは前2シーズンの進行から多くの部分で変更が入るそうで、明らかに刷新されたオーディション内容になるようだ。ちなみに昨年は、より多くの“覆面オーディション”の要素が必要だという意見が浮上していたが、現在の懸案事項は、トップ・ファイナリストたちにより焦点を当てて放送時間を確保しようというものらしい。
そして秋放送における番組プロモーションのカギとなるのは、NBCが日曜日の夜に放送するNFLの試合だ。18歳~49歳の年齢層の多くが試合を観戦することから大きな効果を狙えるため、『ザ・ヴォイス』がライヴ放送に切り替わる前の当初数週間のエピソードでは、番組に登場するコーチや参加者がNFL放送とガッチリとタッグを組んだ展開が予定されている。
『ザ・ヴォイス』では、マルーン5とブレイク・シェルトンが番組中でシングルを初披露して大きな成功を収めたが、今ではレコード・レーベルにとって第4四半期の売り上げに貢献できる新たな音楽界の才能を発掘する絶好の場として注目されている。番組がライヴ中継に切り替わる11月と12月は、毎年スーパースターたちが新譜をリリースする繁忙期であり、多くのアーティストが4月~5月に比べて厚いプロモーションを展開する時期でもあるため、音楽界に活発な動きが見られそうだ。
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