2012/04/12
プログレッシブ・ファンはいまだにエマーソン、レイク&パーマーの2010年ハイ・ヴォルテージ・フェスティバルでの再結成(3人にとって1998年以来初めてのショー)を話題にしている。しかし、レイザー&タイと新しいカタログ・リイシューの契約を結んだものの、グレッグ・レイクは3人のパフォーマンスは当分ないだろうと言う。
「絶対ないとは言わないけど……今や全員が年を食ったから、バンドと仕事をするのはちょっとむずかしいいのさ。僕の音楽哲学としてはつねに、多くの人々が僕のレコードやELPのレコードを買ってくれるんだから、こうして出てきている……というものだった。そういう人々のためにパフォーマンスをするのは義務だと思うんだ。それは僕の個人的見解で、他の二人はそう思ってないだろうし、彼らはまたELPとツアーをするのにそんなに乗り気じゃないんだ。まあ、わからないよ。誰でも考えは変わるから。そうなったら、もっと喜んでELPでツアーをするよ。人々は楽しんでくれるだろうからね」
レイクは4/11、ケベック・シティからスタートして5/26にカリフォルニアのラ・クインタで終わる28日間のソロ・ツアー『ソングス・オブ・ア・ライフタイム』で北米を回る。それがうまく行けば、世界ツアーもやりたいと思っているという。
「これはELPのオーディエンスと僕が長い間やっている静かな旅なんだ。ELPの歌を親密なコンサートの場でプレイできたら素晴らしいだろうと思ったのさ。どうやって3人で仕事をしたのかとか、どうしてその歌が重要なのかとか、どのように歌が生まれたのかとか話をしながらね」。キング・クリムゾンやエイジア、リンゴ・スターズ・オールスター・バンドなどにも在籍したことがある彼は、自身のカタログの中から意外な曲もプレイしているという。啓蒙的であると同時に「エンターテイニング」なものにしたいと思っているのだ。
「僕がひとりスツールに座ってアコースティック・ギターの弾き語りをして、自分の人生の話をしてるわけじゃないんだよ。ちゃんとしたショーなんだ。かなり驚異的で面白いものになると思うよ」
現在彼は『ラッキー・マン』という自伝を執筆中だ。「暴露本じゃないよ。そういうものに興味はないんだ。僕は人を叩きのめして喜ぶような人間じゃない。復讐本でもない」
1983年の『マヌーヴァース』以来となる新しいレイクのソロ・アルバムは、この夏完成予定で、年末か来年頭の発売になる模様だ。
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