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2015/04/28

杏、江戸時代の働く女性に憧れ 『百日紅』がアヌシー映画祭コンペ部門に正式招待

 映画『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』のジャパンプレミアが28日、東京都内で行われ、声優を務めた杏、松重豊、濱田岳、清水詩音と原恵一監督が出席した。
 杉浦日向子の『百日紅』を映画化した本作は、浮世絵師・お栄(杏)と父親の葛飾北斎(松重)をはじめ、自由闊達(かったつ)に生きる人々を江戸の四季を通して描く。
 杏は「大好きな杉浦日向子先生の作品のアニメ化にこうして参加させていただけてうれしいです。光栄です」と感激しきり。お栄との共通点を問われると「お栄の生きた江戸時代に、女性がクリエーティブな仕事で生計を立てるというのはまれなこと。お栄は唯一無二ぐらいの存在なのではないかと思うので、共感というよりは憧れや尊敬の思いがあります」と語った。
 松重は「ビッグネームの役をしかも声でやらせてもらうのはプレッシャーでしたが、声優というものに憧れていまして、52歳でやっとデビューできました」と喜びを語り、杏との親子役には「杏ちゃんとは何度も親子をやっているのですが、今回もまた変わった親子で面白い。ホームドラマが色濃く描かれていると思います」と語った。
 また、本作が第39回アヌシー国際アニメーション映画祭の長編コンペ部門に正式招待されることが決定。杏は「私たちの見られる浮世絵は完成したものですが、この作品では紙に筆を置いて描く姿が描かれています。それはこの映画の中でしか見られないと思うので、日本の方にも、世界中の方にも見て感じて知っていただきたい世界です」とアピールした。
 映画は5月9日からTOHOシネマズ日本橋ほか全国ロードショー。

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