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2012/03/09

■カウボーイ・ジャンキーズ■ 3月発表の新作でフォークのヴァイブに戻る

カウボーイ・ジャンキーズは3/27に『ザ・ウィルダーネス』を発表して4作のノーマッド・シリーズを完了させる準備をしているが、ギタリストでメイン・ソングライターのマイケル・ティミンズは18ヶ月のプロジェクトの膨大さに「ちょっとクラクラしている」と言う。

「アルバム1枚作るのに多くの音楽と多くの作曲、レコーディング、ミキシングが注ぎ込まれた――ほんとにたくさんの仕事だよ。だけど、まったく苦もなく進行したんだ」とティミンズは言う。「すごく緩いコンセプトでスタートしたんだ。何らかの意識的な流れで4枚のアルバムをひとつにまとめようなんて計画していなかった。時間の制限を与えたことである程度の一貫性は出ると思ってたよ。だけど、それぞれのレコードに独自のフィーリングやヴァイブ、ひとつずつのコンセプトがほしかったんだ」

3/27発売の『ザ・ウィルダーネス』は「バンドが80年代後期から90年代初期に初めて音を出したときのフォークっぽいヴァイブに戻っている」といい、歌によっては初期作品にインスパイアされたものもある。

「どれもすごく内省的な歌だ。自分がバンドのキャリア初期に書いた登場人物の人生を反映し、その登場人物が20年後にどうなっているかを見るような歌のアルバムを想定したんだ。曲によっては、すごいフリークで音楽を分析するのが好きな人が見たら、初期の歌とのつながりがわかるはずだよ。登場人物の名前なんかが同じだったりするのは意図的なんだ。古い歌や昔考えていたアイデアをチェックし、20年後にこうやってそのアイデアを使うのは楽しかったよ。僕にとってはそういう仕事がワクワクするんだ」

『ザ・ウィルダーネス』はノーマッド・シリーズのいちばん最後というわけではない。今年の後半、カウボーイ・ジャンキーズはアルバムに関する本をエンリケ・マルティネス・セラヤ(キューバ系アメリカ人アーティストで彼の絵画『ノーマッド』がシリーズのインスピレーションとなった)のアートワークつきで、5作目のCD、写真、歌詞と共に発表する。「ほんとにきれいなんだ。拾い読みすることもできるし、じっくり見つめることもできる。シリーズのまたひとつ違った見方って感じだね」

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