2015/04/07
アルバムの全世界セールスが累計7000万枚以上を誇る世界的ロックバンド、オアシスでほぼ全ての主要楽曲のソング・ライティングを手掛けるノエル・ギャラガーによるソロ・プロジェクト、ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ。その最新アルバム『チェイシング・イエスタデイ』のリリースに伴い、ソロ1作目となる前作『ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズ』リリース時のツアー及びヘッドライナーとして出演した【FUJI ROCK FESTIVAL 2012】以来となる3年ぶりのジャパン・ツアーが、4月6日(月)大阪・フェスティバルホールよりスタートした。
隅々まで観客で埋め尽くされたフェスティバルホールには、開演を待ち侘びる独特の高揚感が漂う。SEが止むのと時を同じくして、様々なホーンの音色と地鳴りのような効果音がクロスフェードし、暗転と共に満場のオーディエンスは総立ち! ギター、ベース、ドラム、鍵盤、そして3人のホーンセクションを従え、シンプルなネイビーのカットソーにジーンズ姿で、トレードマークのチェリーレッドのギブソン355を手にクールにプレイしていくノエル。ステージ後方に設置された巨大スクリーンには『チェイシング・イエスタデイ』のジャケットが映し出され、以降も曲の進行に合わせて最新シングル「バラード・オブ・ザ・マイティ・アイ」、「イン・ザ・ヒート・オブ・ザ・モーメント」など代わる代わる表情を変えていくなど視覚的にもドラマティック。セットリストも『チェイシング・イエスタデイ』のリリースツアーとは言え、前作からも「イフ・アイ・ハッド・ア・ガン」、「ドリーム・オン」、「デス・オブ・ユー・アンド・ミー」等のヒット曲が惜しみなく投入されたメニューで、ソロとしての世界観が存分に堪能出来るのも嬉しい限りだ。
音響の良さには定評のあるフェスティバルホールということもあるだろうが、ノエルのボーカルも絶好調で、とにかく歌が、ギターが鳴っている。また、『チェイシング・イエスタデイ』では、ホーンがフィーチャーされた「リヴァーマン」等で新たな一面を見せているが、ライヴでもホーンはその楽曲を彩るのに随所で一役買っている。そして、時より客席から寄せられる「ノエルー!」「兄貴ー!」といった歓声には、「今、マイクを交換するからファッキン静かにしろ」などといつものノエル節をかましながら、ステージ上はいたってリラックスムード。このツアーに向け心身共にバンドがしっかりとチューンナップされているのが分かる。
そして、やはり気になるところはオアシスの楽曲、というところだが、アコースティックギターを手にイントロをかき鳴らせば、会場からは待ってましたの大歓声が…!というシーンは幾度となく用意されているのでご安心を。瞬く星空をバックに大合唱する「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」に何とも胸を揺さぶられる! ソロはもちろん、オアシスのレパートリーも鉄板。自身のキャリアをたどる新旧の名曲群で、たっぷりと魅せてくれたノエルだった。
ノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズのジャパンツアーは、大阪公演2日目となる4月7日(火)フェスティバルホール、9日(木)広島文化学園HBG ホール、11日(土)Zepp Fukuoka、13日(月)Zepp Nagoya、15日(水)・16日(木)日本武道館まで続く。
Text by 奥“ボウイ”昌史
photo by Mitch Ikeda
◎【NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS 『Japan Tour 2015』】
2015年04月06日(月)大阪・フェスティバルホール(終了)
2015年04月07日(火)大阪・フェスティバルホール(SOLD OUT)
2015年04月09日(木)広島・広島文化学園HBGホール
2015年04月11日(土)福岡・ZEPP FUKUOKA(SOLD OUT)
2015年04月13日(月)名古屋・ZEPP NAGOYA(SOLD OUT)
2015年04月15日(水)東京・日本武道館(SOLD OUT)
2015年04月16日(木)東京・日本武道館
INFO(スマッシュ):http://bit.ly/1pRSAJS
◎リリース情報
『Chasing Yesterday(チェイシング・イエスタデイ)』
2015/02/25 RELEASE
初回限定盤(2CD) SICP-4395~6 2,900円(tax out.)
通常盤 SICP-4397 2,400円(tax out.)
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