2015/03/31
元BiSのコショージメグミ、「ミスiD」出身者である宗本花音里、矢川葵、ニューカマー井上唯の4人から成るアイドルグループ Maison book girl(通称ブクガ)。3月27日に渋谷チェルシーホテルにて宗本花音里脱退ライブを開催した。
<「僕らの夢はいつも叶わない」と歌う4人のエモーショナルな涙声>
3月8日 渋谷eggmanでのライブイベント(http://bit.ly/1AcIMPu)にて宗本花音里の脱退を発表したブクガは、彼女とのラストステージの場としてekoms主催ライブイベント【SOLITUDE HOTEL B1】を開催。GOMESSがブクガの楽曲「last scene」もフィーチャーしたオープニングアクトで「夢が叶わないっていうのは、夢が叶ったっていうことなんだ。それだけ言いに来ました」と言い去ると、4人もまずは緊張感溢れるポエトリーリーディングから「last scene」を披露する。客席から響き渡る叫び声と、ポップでファンタジックなトラックの上で「僕らの夢はいつも叶わない」と歌う4人のエモーショナルな涙声。彼女たちなりの宴の始まり。
<松浦亜弥、MEG、村下孝蔵、切ないポエトリーも飛び出したソロコーナー>
各メンバーのソロコーナーでは、矢川葵は松浦亜弥の代表曲「ね~え?」で会場を分かりやすいアイドル現場に染め上げ、宗本花音里は胸元を露わにしたセクシーな衣装でMEG「甘い贅沢」を泣き笑いながら歌唱。同曲の歌詞にかけて「本当に何も要らないぐらい幸せだったよー!」と、そして「見つけてくれて本当にありがとう!」とファンへの想いを伝えていく。また、井上唯は渋い選曲で、まさかの村下孝蔵「初恋」を歌い出し、ちょっとしたシンガロングを生み出すと、コショージメグミは「無力で ほら また何も守れない」「強くなりたい 強くなりたい」と自身の心境とも受け取れるポエトリーリーディングを届けた。
<「メンバーとしてみんなのお姉さんでいたかったし、守ってあげたかった」>
そして終盤のMCで宗本花音里は、自身のラストステージに駆けつけてくれた人々に感謝を告げ、涙ながらに思いの丈を語り始める。「メンバー3人に一番申し訳ないって思っているのが、3人のことをもっと守ってあげたくて……ずっと守ってあげたかったって思ってて。メンバーとしてみんなのお姉さんでいたかったし、守ってあげたかったっていう気持ちがすごくあったので、それが叶わなくなったのが一番悔しいし、悲しいし、みんなに申し訳ないなって思ってることで。3人は私が辞めるって言ったときも、全然怒らずに、コショージとか全く怒らずにどうしたら4人で続けられるかってことをずっと考えてくれてたよね?」
これに対してコショージも「あの……あれだよ、かおりんた。コショージもみんなのこと守り……」と泣き出してしまう。その後、宗本花音里から各メンバーにメッセージが贈られ、井上唯には「もっと喋りなよ。可愛いし、もっと自信を持って。いつでもまた頼ってください」と、矢川葵には「葵ちゃんのアイドルに対する気持ちとか、夢叶えたいっていう気持ちを隣にいて一番感じてて、私も刺激を受けて一緒に頑張りたいって思ってたのにこんなことになってごめんね。(でも)絶対、葵ちゃんには夢を叶えてほしい」と、コショージには「コショージは舞台に立ってる姿がオンリーワンですごく好きだから、いつまでも舞台の上に立つ人でいてほしいです。応援してるし、一生味方だから」と告げた。
<「辞めたくない! 辞めたくなぁぁぁい!」耳元に響く絶叫>
そんな愛おしいメンバーとの最後のライブには、壮絶な儀式が待っていた。「かおり!」コールを受けて再登場した宗本花音里は、ファンがサプライズで用意していた巨大な横断幕に感激。そして4人は「my cut」を披露するのだが、矢川葵と井上唯は泣きじゃくりながら宗本花音里の腕を押さえ、コショージはその手にしたハサミで彼女がMaison book girlである証=衣装を切り刻んでいく。「辞めたくない! 辞めたくなぁぁぁい!」と耳元に響く絶叫に体を震わせながら。そしてボロボロになった衣装姿の彼女と3人は同じ痛みを抱えて、最後に今一度「last scene」を歌い踊る。「僕らの夢はいつも叶わない きっと」
笑顔で手を振った宗本花音里。ステージに残った矢川葵、井上唯、コショージメグミ。「今日でかおりんたは最後なんですけど、Maison book girlはこれからも続いていくので、今日は一緒にこれからやってくれるメンバーを紹介します。せーの、和田ぁぁぁ!」ステージに現れる小柄なメガネ女子。「皆さん、はじめまして、和田輪(わだりん)と言います! よろしくお願いしまーす!」どよめく会場。「これからこの4人でやっていきますので、よろしくお願いします!」
<「私の夢はきっとMaison book girlの娘たちが叶えてくれる」>
突然の新メンバー登場に驚きつつも、ファンはいつまでも「かおりんた!」コールを止めない。この声に応える形で、宗本花音里は最後の最後にひとりで登場。「たくさんの人が私を応援してくれたっていうのは一生忘れないことだし、これからどんな人生を歩むか分からないけど、私の誇りだし、人生の本当に大きな1ページになりました。これからもMaison book girlは在り続けるし、もっともっと大きくなっていくグループなので、皆さん、これからもMaison book girlの応援をよろしくお願いします! 私の夢はきっとMaison book girlの娘たちが叶えてくれると思ってるので、これからは皆さんと同じ立場で応援していきます!」
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:フチザキ
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