2015/03/27 12:35
YUI、FTISLAND、東京女子流、ステレオポニー、Chelsyなど 数々のヒット曲を手がけるプロデューサー 近藤ひさし擁するHoney Bee Studio所属のソロシンガーRuca。3月21日にシングル『恋をしたんだ』のリリースイベントを行い、極上のラブソングで長年の夢を叶えてCDデビューした。
Rucaは、幼少からタップダンスを始め、子役タレントとしても活動。OKAMOTO'Sのオカモトショウも参加していたパフォーマンス集団 PRECOCIとして活動し、『笑っていいとも!』や『THE夜もヒッパレ』等の超有名番組への出演経験を持つ、大型新人だ。
3月22日 渋谷Milky wayで開催されたリリースイベントでは、トークとライブの2部制。司会にはフリーアナウンサーの川島葵、トークゲストとして芸人のケチン・ダ・コチンが壇上。スクリーンに映し出された過去の写真を題材にしていくトークでは、前述したPRECOCI時代の写真や、友人でもある九重部屋の千代大龍との写真なども上映され、Rucaの意外な一面がどんどん暴かれていった。さらに、ゲストのケチン・ダ・コチンのステージも行われ、笑顔に溢れたトークイベントに。
そして、お待ちかねのライブが始まる。バックバンドには、森 空青(g)、小久保 里沙(dr)、萩原 みのり(b)、桑原 康輔(key)の4人を携えRucaが登壇。小柄で、一見かよわそうに見える姿から放たれる暖かい歌声は、すっとやさしく胸に入り込む。言葉の一つ一つに重ねてきた経験が乗せられ、極上のラブソングを聴かせてくれた。シングル『恋をしたんだ』に収録されている「愛してるって言ってもいいかい?」「Laugh & Love」「恋をしたんだ」の3曲を含む全7曲を披露した。
ライブ後の挨拶では、ChelsyのAMI(dr)もお祝いに駆けつけ、会場全体が祝福ムードに。Rucaは、集まってくれたファンや友人に向かって丁寧にお礼を言い、ステージを後にした。
さらに、終演後には、前述した、『笑っていいとも!』や『THE夜もヒッパレ』出演時の気持ちや、空白の5年間の想いなどを語ってもらった。何度もデビューのチャンスを目の前で逃し、悔しい思いをしてきたRucaの純粋な気持ちに注目してほしい。
◎Ruca『恋をしたんだ』インタビュー
--今日はRucaさんの人生を洗いざらい話してもらおうと思っています。まず、なんでタップダンスや子役を始めたんですか?
Ruca:おばあちゃんとお姉ちゃんがタップダンスをやっていて、私もそれを真似して始めたのが3歳。それから、小学校に上がったときに2個上の先輩が『アニー』に出演してて、私もこういうのやりたい! って思って、新聞に載っていた子役タレント募集の切抜きを持って、お母さんに「ここに入りたい!」って言ったようなんです。私、覚えてないんですけど(笑)後から、お母さんが「あなたが自分から言ったんだからね」って教えてくれて。でも、親は飲食店をやっていて忙しくて着いて行けないからダメって言われて。そのときに、おばあちゃんが「家族みんなで送り迎えとかするから、やりなさい。」って言ってくれたんです。
--おばあちゃんのおかげなんですね。そして、子役26人のグループ PRECOCIとしてすぐにデビューとなるわけですが。
Ruca:小学校2年生で子役事務所に入って、すぐにPRECOCIのオーディションがあって、小学校3年生になる頃にはデビューしていました。
--とんとん拍子ですね。子役になって、すぐにテレビなど芸能の濃い世界に入っていくわけですが、どんな気持ちでしたか?
Ruca:今だったら相当緊張して構えますけど、子供だったので「わー!」みたいな感じで(笑)『おはスタ』や『THE夜もヒッパレ』、『笑っていいとも!』とかに出させてもらった時もお祭り騒ぎでした。忘れ物とかした時に怒られるのは親だったので、親のほうが大変だったと思います。PRECOCIは、中学生も居ましたけど、私は小学校3年生だったので、ひたすらワイワイガヤガヤと…(笑)
--当時のメンバーとは今も交流はありますか?
Ruca:はい! OKAMOTO'Sのショウも同じPRECOCIメンバーだったんです。去年ライブ見に行って会いました。解散までやってたメンバー達は仲良いんですけど、私は途中で辞めてしまったので。他にも仲良い子はいっぱい居ます!
--辞めた後はどうしてたんですか?
Ruca:中学校3年間は、タップ封印! 全部封印! とか言ってて。音楽好きだから吹奏楽だけはやってたんですけど。高校に入ってから、バンドのお誘いが来てまた活動を始めました。そのバンドで、オーディションライブ【新星堂CHANCE2005】に出演したときに、関東地区ベストボーカリスト賞を受賞したのが、嬉しかったですね! リーダーも厳しい人だったので、そのときのバンドが今の私を作ってくれたと思います。
--歌う事は昔から好きだったんですか?
Ruca:PRECOCIの頃、にテレビで「津軽海峡・冬景色」を歌ったんですよ。それがすごく評判良くて。
--人前で歌うのが気持ちよくなっちゃったと?
Ruca:そうですね(笑)
--そして、2010年5月公開の映画『僕達のプレイボール』でOP曲を歌唱し、ソロシンガーとして走り始めるわけですが、どんな経緯があってここまでたどり着いたんですか?
Ruca:18歳の時にソニーのオーディションを受けて、そこで今のスタッフさんとも出会って。色々プレゼンしてもらったんですが、良いところまで行くけどなかなか形にならなくて。その中で、『僕達のプレイボール』を歌唱させてもらった時に、今の事務所の社長(カリーミュージック飯原伴光氏)と出会って、ずっとお世話になってます。
--その後、空白の5年間を経て今回のシングル『恋をしたんだ』がついにリリースとなるわけですが、その期間はとても辛かっただろうなって。
Ruca:5年の内の2年は完全に腐ってました(笑)なんか……結構最初のほうは、負けず嫌いなんでガツガツやってたんですけど、22歳、23歳の頃は……腐ってましたね(笑)
--辞めようと思ったことは?
Ruca:無かったですね。震災の後、チャリティーライブしたんですけど、その時にバンドメンバーと出会ってから今までずっと一緒で、つらいときにも事務所の社長、そしてバンドメンバーが一緒にいてくれたから、今日まで続けて来られたと思います。
--Honey Bee Studioの近藤ひさしさんと出会ったきっかけは?
Ruca:ソニーのオーディションで出会ったスタッフさんとずっと連絡は取ってて、ライブ見てもらってたりしてたんですけど、落ち込んでいるときに相談したら「ひさしさんに会ってみる?」って言ってくれて。20歳の頃に、ひさしさんの仮歌をやったことがあって。5年ぶりに会ったら「まだくすぶってんの?(笑)」って優しく迎え入れてくれて(笑)。
--そして、CDリリースの話に。
Ruca:なんかトントントンと決まって、今までもそういう話はあったから、本当に発売するのかな? って感じで。また流れちゃうかなーとか、ネガティブな気持ちもあったんですが、リリースに向けてMV撮ったり色々忙しくなってきた時にやっと実感し始めました。
--シングル『恋をしたんだ』はどんな想いが詰まってるの?
Ruca:愛が詰まった作品です。いつも周りの人の愛に支えられているので。その気持ちが詰まってます。
--長い時を経て、やっと自分の想いが詰まった作品を世に送り出せますね。
Ruca:小さい頃から活動してるからプライドもあるし、スタートしてると思ってたんですけど、最近プライドも鼻もへし折られて、スタート地点にも立ててなかったって気づけて。今、やっとスタート地点に立てたのかな? と思えるようになりました。このCDをもって色々な人に“愛”を届けに行きたいと思います。
--では、最後に読者の方に愛を届けて下さい。
Ruca:CDをリリースできるのは、みなさんがいつも支えて下さってるおかげです。本当に感謝しています。もっともっといろんな人に届けに行けるように、みなさんの心に残る歌をこれからも歌っていきます。よろしくお願いします。
取材&テキスト&撮影:内山直也
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