2015/03/03 15:30
世界ナンバーワン・ボーイズグループ、ワン・ダイレクションの日本公演が3月2日(月)、さいたまスーパーアリーナにて最終日を迎え、1週間で大阪2公演、東京4公演という、タフなスケジュールにも関わらず、その疲れを見せつけないパワフルなパフォーマンスで、約3万人のファンを魅了した。
開始時刻と同時に会場が暗くなり、映像と「クラウズ」のイントロが流れると、白いスモークの中から5人の姿が現れ、割れんばかりの叫び声が響き渡たる。白を基調とした服を着たメンバーの中でひとり、着物風のグレーのシャツを着たハリーは一際目立っていた。その後「スティール・マイ・ガール」に合わせて、メンバーは会場後方へと移動。会場に設置された中央後方へと続く花道を歩きながら、ファンに向かって手を振り黄色い声援に応えた。今回ビデオや写真撮影はOKということもあって、ファンたちはすぐ目の前で立ち止まって歌う姿を一心不乱に撮影。
そして「ボクタチハ、ワン・ダイレクションデス。ゲンキデスカ?」とハリーがあいさつすると、ファンも「元気でーす」と大声で返事。来日するたびに新しい日本語を習得する彼らは、今回もたくさん日本語を披露する場面が多かった。「ボクハ、リアムデス」とリアムは覚えたフレーズを披露し、ナイルは「ヤバーイ」と叫べば歓声が上がる。中でもハリーは「ゲンキデスカ?」をたびたび連発。トーク中には観客に「シズカニ」と語り、「ニッポン、ダイスキー」、「トーキョー、ダイスキー」とマイクなしで叫ぶ姿を見せ、「ミンナ、チョーカワイイ」と会場を盛り上げた。
今回のセットリストは、最新アルバム『フォー』と前作『ミッドナイト・メモリーズ』からのナンバーが多く、「リトル・ブラック・ドレス」や「ホエア・ドゥ・ブロークン・ハーツ・ゴー」、「ミッドナイト・メモリーズ」などのアップテンポの曲を中心に構成。反対に「リトル・シングス」、最新シングル「ナイト・チェンジズ」のバラードや「ドント・フォーゲット・ホエア・ユー・ビロング」では、しっとりとファンを魅了し、観客は彼らの歌声に聞き入っていた。
会場との一体感を大切にする彼らは、「ガール・オールマイティー」でファンに、曲のサビに合わせて手を叩くよう協力を求め、「リトル・シングス」では曲の最後のパートを観客に歌わせるなど、観客全員が楽しめるような演出を披露。ライブ中盤の「ダイアナ」では、会場後方のステージの一部が上昇しはじめ、スタンド席やスタンディングエリアの観客もボーイズの姿がしっかり見えるくらいの高さまで上がっていき、会場は大盛り上がり。そのまま「ワン・シング」、「ホワット・メイクス・ユー・ビューティフル」と、デビュー・アルバムからの人気曲を披露し、会場の盛り上がりは最高潮に。そして、「ストーリー・オブ・マイ・ライフ」でいったん幕を閉じた。
すると、アンコールを待ち望むファンからすぐに“1D”コールがかかり、「ユー・アンド・アイ」のイントロとともに、アンコールがスタート。実は、ここでファンのサプライズが待っており、“THANK YOU FOR 6 DAYS”と書かれた紙が掲げられ、会場を埋め尽くした。その光景にメンバーは驚きの様子を見せ、歌っている途中にそれに気付いたリアムは、歌もそっちのけで「ワオ!」とびっくりしていた。大阪公演で初めて披露された「ストックホルム・シンドローム」に続き、最後には大ヒット曲「ベスト・ソング・エヴァー」で公演は終了した。
今回のツアーで、東京と大阪合わせて計6公演、約20万人を動員し、チケットも即日ソールドアウトという偉業を成し遂げたワン・ダイレクション。活動を始めて今年で5年目を迎えるが、すでにトップに君臨している彼らが、新作を引っ提げて、また日本に来てくれる日が待ち遠しい。
◎公演情報
【ON THE RORD AGAIN TOUR 2015】
大阪公演:2015年2月24日、25日
サポートアクト:DJ YAMATO
会場:京セラドーム大阪
東京公演:2015年2月27日~3月2日
サポートアクト:ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー
会場:さいたまスーパーアリーナ
Photos by Yoshika Horita、Kazuki Watanabe
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