2015/01/26 11:30
先週プロモーション来日した英国のポップ歌手、オリー・マーズが、2015年1月24日(金)タワーレコード渋谷店でフリーライブとサイン会を行った。
最新作『ネヴァー・ビーン・ベター』からのシングル「ラップド・アップ feat.トラヴィー・マッコイ」が2週連続でビルボード国内洋楽チャート1位に輝くなど注目を集める彼だけに、会場には開演前からその収容能力が心配になるほど多くのファンが詰めかけた。その多くは20代前半の若年層という印象だ。
大きな期待の集まるなか、いよいよオリーがバンドを引き連れて登場すると大きな歓声が起こった。この日もオリーはいつものリーゼント・スタイル。<みんな調子はどう?!>という気さくな挨拶に続けて、前述の「ラップド・アップ」の演奏をスタート。ポップ・スターらしい華と、気のいい友達のような人懐こさを併せ持つオリーの歌はこの日も好調で、リズミカルなアコースティック・ギターのストロークやパーカッション、黒人メンバーによる完璧なバックコーラスというサポートもあり、華やかな録音版とは異なる親密さで観客を魅了。間奏では客席からも大きな手拍子が起きるなど、短い時間を大いに楽しもうという気持ちをファンも共有しているようだった。
演奏後、オリーは<みんな、今日は来てくれて本当にありがとう!>と挨拶しつつ、客席から渡されたうさぎ型の眼鏡をつけてアピールするなど、持ち前のエンターテイナー根性も発揮していた。
この日、二曲目に演奏されたのは『ネヴァー・ビーン・ベター』日本盤にも収録された「上を向いて歩こう」の英語詞カヴァー「ルック・アット・ザ・スカイ」。まずは日本語でオリーが「う~え~を~む~いて」と日本語版の冒頭部分を歌うと、続けて観客がワンコーラスを日本語で歌い切った。オリーもその歌声を<ビューティフル!>と賞賛しつつ、<今度は僕のバージョンを聴いてね。>と前置きして、レゲエ調にレイドバックした「ルック・アット・ザ・スカイ」を披露した。演奏後はもう一度、日本語で「上を向いて歩こう」を観客と合唱し、互いのリスペクトを確認するような大きな拍手が起こった。
トーク・コーナーでは“新作で一番聞いて欲しいところは?”という質問に、<楽しい曲も、いたずらっぽい曲も、素敵な曲もあって、男性が聞いても、女性が聞いてもベストな作品になったと思う。>と作品のポップさを強調、続けて<もっと日本に来て大きなツアーをやりたいから、みんなお友達にも買ってあげてね!>とちゃっかりしたコメントで会場を和ませる。
次に英語版の「上を向いて歩こう」をレコーディングした感想について質問されたオリーは、<前回の来日の時に、試しにライブで日本語版を歌ってみたら、あまりにみんなのリアクションが良くて、この曲がいかに日本人に大切にされているか分かったんだ。だから、ぜひレコーディングしたいなと思ったよ。>とその感動を伝えた。最後はこの日3度目の「上を向いて歩こう」の合唱で終了。<ビューティフル!みんなの歌を一日中聴いていたいよ。>というオリーの絶賛を締めの挨拶に会場はサイン会へと移行、オリーと過ごす貴重な機会をファンも楽しんだようだ。サイン会を除けばトータルで20分ほどと時間は短いながら、言語も国籍も超えて人々を楽しませるオリーのエンターテイメント精神の凝縮されたイベントだった。
◎リリース情報
『Never Been Better / ネヴァー・ビーン・ベター』
発売中
EICP-1619 スペシャル・プライス 2,200円(tax out.)
iTunes:https://itunes.apple.com/jp/album/id952243900
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