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2014/11/28

「リズムに乗って歩くだけ」 乗りたい電車の時刻にちょうどよく到着できるアプリが『Mashup Awards 10』優秀賞を獲得

   リクルート・ホールディングスが主催する日本最大の開発者コンテスト『Mashup Awards 10』の授賞式が先日「TechCrunch Tokyo 2014」内にて開催され、Gracenoteの音楽メタデータが活用されたアプリ『Intempo』が応募総数359作品の中から優秀賞に選ばれた。

 『新しい音楽の"使い方"』をコンセプトに、流れる音楽のリズムに乗って歩くだけで乗りたい電車の時刻にちょうどよく到着できるアプリ『Intempo』は、世界中で2億曲をカバーする音楽メタデータ・プロバイダーGracenoteが提供する音楽メタデータAPIと駅すぱあとWebサービス、天気API、ニフティクラウドmobile backendを使用している。

 駅すぱあとWebサービスを使って「現在地から駅までの距離」、「現在時刻から出発時刻までの差」、「一秒間あたりの歩数などから求められる平均歩幅」などの数値をアプリが自動計算し電車の出発時刻にちょうどよく駅につくために最適なBPM(1歩あたりの間隔)を逆算。そこからGracenote音楽メタデータAPIと天気APIを使い、算出されたBPMと季節、天気をキーワードとして楽曲を絞り込みプレイリストが作成される仕組みだ。

 Gracenote音楽メタデータ独自の楽曲属性情報であるムード情報(100 種類)を天気や季節とマッピングさせることで、気分にあった曲が流れるようチューニングされるほか、アプリが常に定期的にBPMを見直し歩幅やテンポを合わせてくれるので、ユーザーは特別な操作をすることなく音楽のリズムに乗って歩くだけで、乗りたい電車の時刻ピッタリと到着できるという優れた機能を備えている。さらに、再生された楽曲は「今日再生された曲」として記録されいつでもアプリ内で見ることができる上、iTunes Store へのリンクも貼られているので、すぐに購入することも可能となっている。

 このアプリを開発したのは、学生の頃からハッカソンイベントで多数の受賞経験を持つ社会人1年生のフレッシュなチーム。APIを提供したGracenoteは、通常のビジネスでは得られないイノベーティブな発想を開発者イベントを通じて発掘することを目指して、昨年より一般の開発者向けに非商用利用を条件にAPIを公開している。

 リリースはまだされていないが紹介サイトに動画も公開されているので、音楽の新たな楽しみ方を見出した新進気鋭のアプリを今のうちにチェックしてみよう。

◎『Intempo』アプリ紹介サイト
http://intempo.jp/

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