2014/11/26 14:30
今週のBillboard JAPAN Top Classical Albums第1位は、中学生のピアニストとヴァイオリニストの成長を描いたアニメ『四月は君の嘘』の中で使用されたクラシック作品を集めたコンピレーションアルバム『四月は君の嘘 僕と君との音楽帳』。2位はマウリツィオ・ポリーニが39年の歳月をかけて完成させたベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集。初録音のポリーニ初となる第16番と第18番~第20番を含む分売盤も16位にチャートイン。また3位はユージン・オーマンディ指揮のシューベルトで、今週は合計10枚ものオーマンディの名録音がチャートを席巻する結果となった。
第1位『四月は君の嘘 僕と君との音楽帳』は、新川直司のマンガ「四月は君の嘘」を元に製作された放送中のアニメ「四月は君の嘘」の中で使用されるクラシック音楽を集めたコンピレーションアルバム。「ベートーヴェン:月光」「クライスラー:愛の悲しみ」「ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ」「ドビュッシー:月の光」など、主人公達が演奏した印象的な楽曲を中心にセレクトされている。演奏はモデルアーティストとなっているヴァイオリニスト篠原悠那、ピアニスト阪田知樹によるもの。この2人によるアニメにまつわる楽曲を集めたクラシックコンサートが、2015年に東京と関西で開催。ゲストを交えたトークコーナーなども予定されている。
巨匠マウリツィオ・ポリーニが33歳のとき(1975年)第30番、第31番の収録でスタートさせた全32曲のベートーヴェンのピアノ・ソナタ録音が、39年の歳月をかけて完結。今週は2位と16位に2アイテムが同時チャートインした。2位は8枚組のピアノ・ソナタ全集。16位は2014年6月録音の第16~20番で、第16、18~20番は初録音となっている。
巨匠ユージン・オーマンディ指揮の名録音にスポットを当てた、タワーレコード“Sony Classical”スペシャル・セレクション第8期第II回全10タイトルが、3位以下にすべてチャートインした。唯一のシューベルト録音となった交響曲第9番「ザ・グレイト」(世界初CD化)&第4番「悲劇的」(日本初CD化)、日本初発売の「オルフ:カトゥーリ・カルミナ」、ロンドン響を指揮した唯一の録音となった「新世界」、42年に渡って在籍したフィラデルフィア管弦楽団との数多くの名演はもちろんのこと、ピアニスト・カザドシュ共演でのフランクなど、掘り出し物ばかりの内容となっている。
他、4位サラ・オレイン『SARAH』は9回目のチャートイン、7位の五嶋みどり『メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番』は3度目、12位マリア・カラス『PURE』は9度目のチャートインを飾り、以下15位に安倍なつみ、18位に高嶋ちさ子、19位には神尾真由子が顔を見せ、今話題のアーティストたちがチャートインの回数を重ねる結果となった。
text:yokano
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