2014/11/02
デビュー曲となった「ルード★それでも僕は結婚する」が、全米6週連続1位を獲得したのを筆頭に、この夏世界中のヒットチャートを席巻したカナダ出身4人組バンド、マジック!。日本でも9月にアルバム『ドント・キル・ザ・マジック』でデビューを果たし、好セールスを記録している彼らがついに初来日。10月30日(木)渋谷 duo music exchangeにて、初来日ショーケース・ライヴを敢行した。
発売即日にソールドアウトしただけあって、会場はもちろん、外にも取り囲む人々が多数集結するなかおこなわれた、超プレミアムなライヴ。しかし、彼らのリラックスしたサウンドのせいか、会場内はピースな雰囲気である。そんななか、最初にステージに登場したのは、「ルード★それでも僕は結婚する」の日本独自ゆるカワ☆ミュージック・ビデオを手がけた、お笑い芸人のNEGO6(ネゴシックス)。ちょっと恐縮した様子で、ビデオに使用したイラストに加え、プレゼント用として描いたというメンバーの似顔絵も公開。さらに会場を和やかな雰囲気にさせてくれた。そんななか、ついにマジック!のメンバーが登場!
「日本はボクらにとって魔法の国なんだ。だからライヴに行くのが楽しみ」と以前のインタビュ—で語っていた彼ら。その表情は、夢が叶った瞬間のようなキラキラしたものだったが、オーディエンスの熱狂的な歓迎にちょっと驚いた雰囲気もチラリ。結果、勢い余ってか、オープニング「ステューピッド・ミー」を演奏中にアレックスのドラムのクラッシュが外れてしまうというハプニングも。その後、スティーヴィー・ワンダーやシンディ・ローパーのカバーも交えながら、発売されたばかりのアルバム収録曲を披露してくれた4人。次々と繰り出される、レゲエを中心とした心地よいビートに、そこにいる誰もが陶酔。楽園にいるような気分にさせてくれた。また、演奏がキマるたびに小さくガッツ・ポーズをするギターのマーク、観客ひとりひとりに笑顔で手を振るサービス精神旺盛なベースのベン、落ち着いてバンドの全体を暖かく見守っている雰囲気がするドラムのアレックス、そのハスキーで甘い声やルックスに酔いしれた女の子からの「セクシー!」という叫び声に「そうでもないよ」と照れくさそうに切り返すヴォーカルのナズリ。メンバーのキャラクターもうかがえるパフォーマンスでもあった。
終盤には、用意していた日の丸国旗を掲げたり、ナズリが「日本」と鮮やかに描かれた鉢巻きを巻くなど、日本好きをアピールしてくれたり、さらにハロウィン間近ということでサプライズとして用意されたマジック!のロゴを型抜いたかぼちゃをプレゼントされる(4人大喜び)など、アットホームな雰囲気も流れたステージ。ラストに「ルード★それでも僕は結婚する」を披露すると、一体感は増し増し。ナズリはフロアに降りて、サビでは大合唱が巻き起こって、全員がファミリーのような親密な空気が会場全体に流れていた。その空気にオーディエンスはもちろん、メンバーも心地よさを感じたらしく、ナズリは照明が明るくなっても名残惜しそうに唯一覚えた日本語という「アリガトウ!」を何度も絶叫。そして「こんなに盛り上がってくれるなんて、うれしいを通り越して衝撃的だよ!!」と笑顔を振りまいてステージを去っていった。
およそ1時間のステージ。オーディエンスはもちろん、マジック!のメンバーも特別なものに感じた、魔法の瞬間だったのかもしれない。
Text:松永 尚久
◎マジック!初来日公演
2014年10月30日(木)渋谷duo music exchange Set List
01.Stupid Me
02.Mama Didn't Raise No Fool
03.No Evil
04.Master Blaster
05.Let Your Hair Down
06.No Way No
07.Paradise
08.Girls Just Wanna Have Fun
09.Don't Kill The Magic
10.Rude
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