2011/10/20
人々はブッチ・ヴィグに過去について聞かずにいられない。ヴィグのロック・プロデューサーとしてのキャリアを高めたアルバムであるニルヴァーナの『ネヴァーマインド』が先月20周年を迎え、90年代のノスタルジックな質問が、またしてもドッと押し寄せているのだ。
「ガービッジを始めたとき、誰もオレたちが何者か知らなかった」とヴィグは言う。「インタビューでオレたちが『ああ、オレたちはガービッジのレコードを作ったんだ』というと、みんな『あ、そう。カート・コバーンと仕事をするのはどんな感じだった?』って。でも2,3年経つと誰もオレにはインタビューしたがらなかった。みんな(ボーカリストの)シャーリー(・マンソン)と話したがっていたよ」
5年の休業期間ののち、ガービッジが戻ってきた。まずはヴィグ(ドラマー/プロデューサー)、マンソン、ベーシストのデューク・エリクソン、ギタリストのスティーヴ・マーカーがこの2,3週間のうちにLAで仕上げるタイトル未定の5THアルバムに始まり、来年はツアーにも出る。「5年の休みで全員が頭の中の余分なお荷物を片づける余裕を持てた」
1994年にウィスコンシン州マディソンで結成されたエレクトロ・ミーツ・オルタナロック・バンドは、12曲入りのアルバムを2012年3~4月にセルフ・リリースする。シングルは1月に発売の予定。バンドは最近Qマガジンの『アクトン・ベイビー』カバー・アルバムのためにU2の「フーズ・ゴナ・ライド・ユア・ワイルド・ホーセズ」をレコーディングしたばかり。
「フリー・エージェントだと捉えているんだ。オレたちは企業の責任から解き放たれた。怖いことだと思っていたけど、今は自由な気分だよ。自分たちのレーベルからレコードを出すつもりだから、ライセンシングやマーケティングを考えて、自分たちでコントロールしていきたいんだ」
6年前にビルボード200の4位に初登場した『BLEED LIKE ME』の頃から業界は大変貌した。しかし、フェイスブックのアップデートやスタジオの進行状況を伝えるティーザー・クリップがガービッジ・ファンの新曲を求める気持ちを改めて刺激しているようだ。
新作はヴィグによると1995年のデビュー作や1998年の『ヴァージョン2.0』を思わせる暗いヴァイブを持ったものになるそうだ。
「オレたちがずっと愛してきたもの――ノイジーなギター、ビッグなエレクトロニック・ビート、雰囲気のある映画的瞬間――そういった要素がたくさんある。車を運転するときに聞きたいような音のレコードを作りたかったんだ」
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