2014/10/03
飯守泰次郎芸術監督就任第一作となるワーグナー『パルジファル』が10月2日に開幕し、ハリー・クプファーが10年ぶりに手掛けた新演出が明らかとなった。
舞台神聖祝祭劇『パルジファル』は全3幕からなる聖杯と聖槍をめぐる壮大なストーリー。日本が誇るワーグナー指揮者である飯守泰次郎芸術監督が自らタクトを振り、斬新な舞台装置と現代的な演出で数多くのワーグナー作品を演出する巨匠ハリー・クプファーという最高の布陣で上演される。歌手陣もパルジファルを演じるクリスティアン・フランツ含め、バイロイト音楽祭などで活躍するワーグナー歌手が勢ぞろいしており、アムフォルタス役のエギルス・シリンス、グルネマンツ役のジョン・トムリンソン、クリングゾル役のロバート・ボーク、クンドリー役のエヴェリン・ヘルリツィウスは新国立劇場初登場となる。
注目の舞台装置は、聖槍の象徴である「メッサー(ナイフの意)」と、ステージ奥から光り輝く「光の道」だ。重さ8トンにもなる巨大なメッサーは、本公演のためだけにヨーロッパから材料となる鉄を運びこみ、日本で組み立てられた。またメッサーと光の道には、スイスのイベント・アーゲー社の24cm角のLEDパネルが約2100枚敷き詰められた。パネルに使われたLEDの数は合計64万個にものぼり、リアスクリーンに映し出される映像とともに、神々しい光で会場を包み込む。前代未聞の舞台装置と最高の布陣で贈られるワーグナー『パルジファル』は、10月14日まで全5公演開催される。
◎舞台神聖祝祭劇『パルジファル』リヒャルト・ワーグナー作
2014年10月2日(木)、5日(日)、8日(水)、11日(土)、14日(火)
会場:新国立劇場 オペラパレス
指揮:飯守泰次郎
演出:ハリー・クプファー
More info:http://www.nntt.jac.go.jp/opera/parsifal/
撮影/提供:新国立劇場
新国立劇場オペラ「パルジファル」(2014年10月)
撮影:寺司正彦 写真提供:新国立劇場
※写真は、舞台稽古時。舞台稽古ではクリングゾル役はカヴァーの友清崇が出演。
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