2014/10/02
グラミー9冠受賞、全世界トータル・セールス700万以上を誇る、実力派R&Bシンガー、ジョン・レジェンドが、10月1日パシフィコ横浜・国立大ホールにて来日公演を行った。
昨年【サマーソニック2013】出演以来の来日となるが、単独公演としては約3年半ぶり。【AN EVENING WITH JOHN LEGEND THE ALL OF ME TOUR】と題され、ニューアルバム『ラブ・イン・ザ・フューチャー』を携えたツアーとなり、ファンにとっては待ちに待った瞬間だ。会場に入ると、ステージセンターのピアノが自然に目に留まり、一体どんなパフォーマンスを魅せてくれるのか…、そんな期待が高まるなか会場が暗転した。
ストリングスのイントロダクションが始まり、白いジャケットに身を包んだジョン・レジェンドが登場。歓声と共に『ラブ・イン・ザ・フューチャー』に収録されている『メイド・トゥ・ラブ』を披露した。
「トキオー!また戻ってこれてうれしいよ。オール・オブ・ミー・ツアーへようこそ。」ピアノをやさしく弾きながら、ファンに語りかける。今年デビュー10周年を迎えたジョンは、メジャー・デビュー前の苦労話をジョーク交じりに話しながら会場を沸かせたり、カニエ・ウェストとの運命の出会い、そしてデビュー前ゲスト参加した、ローリン・ヒルやアリシア・キーズの『You Don't Know My Name』等名曲のフレーズをトークに挟みながら、自身のヒストリーを語り、その流れで『Prelude』『Let’s Get Lifted』『Used 2 love you』『Maxine』と初期のアルバム曲を展開していく。
今回の編成はというと、バック・コーラスはいなかったが、ストリングス、ギター、ベース、そしてジョンのピアノとソウルフルな歌声が曲ごとに色を変え、ケミストリーを生んでいた。
またビートルズ『Something』や、マイケル・ジャクソン『Rock With You』等のカヴァーを披露し不意を付かれた選曲にも心踊らされたが、ジョンのルーツである家族の話の後に歌い上げたサイモン&ガーファンクル『Bridge Over Troubled Water』のカヴァーでは、ホール全体を包み込むような優しさと暖かさに心が溢れた。
そして、後半戦はニューアルバムから『Who Dow We Think We Are』、『You & I』とメロウな曲が続く。一息ついてジャケットを脱いたジョンに、女性の歓声が交るなか『Caught up』『Ordinary People』『So High』と披露し、公演はクライマックスへと向かう。
暗転したステージに向けて、ファンは拍手と歓声で応えると、再びジョンがステージに登場し1人ピアノへ腰かける。「今日はありがとう。」と静かに弾きはじめたのは、『ラブ・イン・ザ・フューチャー』に収録され自身初のビルボードチャート1位を獲得した、『オール・オブ・ミー』。彼が奏で歌うひとつひとつのメロディを、オーディエンスが噛みしめているようだった。そして、歌い終わるとスタンディングオベーションでホール全体が彼を称え、10周年を迎えたジョンに、次の“フューチャー”を期待せずにはいられない、そんな思いが溢れた夜となった。
◎来日公演情報
2014年9月30日(火)大阪・オリックス劇場
2014年10月1日(水)東京・パシフィコ横浜 国立大ホール
◎10月1日東京公演 セットリスト
1.Made To Love
2.Tonight
3.Prelude / Let’s Get Lifted
4.Used 2 love you
5.Save The Night
6.Something
7.Maxine
8.Again
9.PDA
10.The Beginning
11.Save Room
12.Green Light
13.Rock With You
14.Who Dow We Think We Are
15.Bridge Over Troubled Water
16.You & I
17.Caught Up
18.Ordinary People
19.So High
20.All Of Me
Live Photo :©Kayoko Yamamoto
◎リリース情報
ジョン・レジェンド
ニュー・アルバム『ラブ・イン・ザ・フューチャー』
発売中 2,200円 (税別) SICP-3845
国内盤のみボーナス・トラック収録
More info:http://www.sonymusic.co.jp/artist/JohnLegend/
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