2014/09/24 14:30
今週のBillboard JAPAN Top Classical Albums第1位も、首位を独走中のデイヴィッド・ギャレット『愛と狂気のヴァイオリニスト』。今週は10位にも『パガニーニ:24のカプリース』が同時チャートインするなど、その人気は留まることをしらない勢いだ。2位には新譜リリースでチャートインを果たした朴葵姫が初登場。3位以下は来日中のウィーン・フィルの音源が8枚同時にチャートインする結果となった。
第2位にチャートインしたのは韓国生まれ日本育ちの国際的クラシック・ギタリスト、朴葵姫(パク・キュヒ)による新譜『サウダーヂ ブラジルギター作品集』。ヴィラ=ロボスをはじめ、エグベルト・ジスモンチ「水とワイン」、アントニオ・カルロス・ジョビン「デサフィナード」、ディレルマンド・レイス「黒いオルフェ」など、ブラジルの至宝達の名曲群を収録した。この新譜リリースを記念したリサイタルが10月1日浜離宮朝日ホールにて開催される予定。
3位には、没後50年の節目を迎える指揮者モントゥー最晩年の録音から、ベートーヴェン交響曲全集の復刻盤がリリース、チャートインした。序曲集と第九のリハーサル音源、そして幻の「レオノーレ序曲第3番」が世界初CD化で同録されており、ファンには見逃せない内容だ。音源はオリジナルのマスターテープよりハイサンプリング・ハイビットでのデジタル化を行ったもので、より鮮明できめの細かいサウンドが蘇った。今週はモントゥー指揮の記念碑的録音が6アイテム同時チャートインを果たし、うち4アイテムはウィーン・フィルとの収録が堪能できる。またユニバーサル・ミュージックとタワーレコードによる“VINTAGE COLLECTION +plus”特別編「没後50年 ピエール・モントゥーの芸術」にて発売されたモントゥー晩年の録音4枚については3週連続で4枚同時チャートインした。
ドゥダメルの指揮で来日中のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。この来日を記念してユニバーサル・クラシックスがリリースしている「栄光のウィーン・フィル名盤100」シリーズから、ラスト・シーズン計30タイトルがリリースされ、今週はその中からカール・ベーム指揮の4アイテムが同時チャートインした。5位は最晩年のベートーヴェン「第九」ジェシー・ノーマン、ブリギッテ・ファスベンダー、プラシド・ドミンゴ、ヴァルター・ベリーという豪華歌手陣を従えた迫力の一枚。12位はブルックナー作品交響曲第7番。晩年のベームがみせる敬虔なまでの演奏姿勢が表現されている名演。18位はモーツァルトの交響曲第40番、第41番「ジュピター」他、20位はベートーヴェンのミサ・ソレムニスを収めたアルバムとなっている。
第14位には『ディズニー・オン・クラシック ~まほうの夜の音楽会 ブラッド・ケリーセレクション2014』が初登場チャートイン。「Life Love Light」をテーマにした、今年のコンサートツアーのコンピレーションアルバムだ。指揮者ブラッド・ケリーが選ぶディズニーの名曲と2014年度の公演プログラムからの代表曲が収録されており、ブロードウェイで活動するヴォーカリストたちとフルオーケストラの演奏が楽しめる。ディズニー・オン・クラシック全国ツアーは9月26日から。
text:yokano
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