2014/09/10 17:52
一般発売に先駆け、5億人のiTunesユーザーにニューアルバム『ソングス・オブ・イノセンス(Songs of Innocence)』を無料先行配信すると9月9日に発表したU2だが、同アルバムは次回【グラミー賞】の対象から外れることが明らかになった。
同ニューアルバムはiTunesストアでの無料ダウンロードや“Beats Music”でのストリーミング再生が可能になっているものの、【グラミー賞】が対象基準とする“一般発売日”が10月14日のため、9月30日までのリリース作品が対象となる次回【第57回 グラミー賞】の締め切りに間に合わないのだ。『ソングス・オブ・イノセンス』はその翌年の【グラミー賞】まで持ち越されることになるという。シングル、曲、アルバムの全エントリーは、対象期間内に一般リリースされ、アメリカ全国内で流通されている必要があるそうだ。
iTunesが1か月以上限定でリリースできる権利を獲得したことでU2がいくら受け取る契約になっているのかは不明だが、契約条件を良く知る2人の関係者がビルボードに話した内容によると、アップル社はリードシングル「The Miracle (Of Joey Ramone)」などを含む同アルバムの広告キャンペーンに1億ドル(およそ106億円)以上をかける予定だという。
なお、ビルボードが9日に接触したバンドのある関係者は、このグラミー賞についての詳細を知らなかったようで、同賞主催者へ掛け合いたいとする姿勢をみせた。同関係者は「我々はこの瞬間を祝うと共に、明日、これがどういうことなのか把握するつもりだ」と話した。
ちなみに、U2が今年はじめに【スーパーボウル】CMとしてリリースした別のシングル「Invisible」については、次回【グラミー賞】の対象になるようだ。
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