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2014/09/05

ミュージックビデオの形態が一変する!? バーチャル体感ヘッドセットの発売が影響

 サムスンが9月3日に発表した3Dヘッドセット“Gear VR”が年内に発売されれば、ミュージックビデオ・サイトVevoでは完全没入型(バーチャルの世界を体感できるもの)のミュージックビデオ視聴が可能な環境に置かれることになる。そのため同プロジェクト・マネージャーのジョン・リは声明にて、ミュージックビデオ視聴全体について再考する必要があったと述べた。

 彼は「その結果、ミュージックビデオを没入型で、フルスクリーン劇場で視聴するのが良いのではということになりました。よって我々は、Gear VRでミュージックビデオを観るとまったく新たなものになるようVevoを設計したのです。これはまったく異なるもので、今後、ミュージックビデオの制作と視聴の形態が一変するであろうと確信しました」としている。

 このバーチャル・リアリティ・ヘッドセット“Gear”は、サムスンがベルリンで開催されているIFA(国際コンシューマ・エレクトロニクス展)で発表したものだ。Occulus(オキュラス)搭載で、3D機器に取り付けてユーザーの頭の位置を測定するセンサーを備えた、同じく新製品の“Note 4”携帯/タブレットで使用する。

 なお、ニューヨークでの特別発表会でヘッドセットを装着した技術ジャーナリストたちは、長時間着けていると気持ち悪いとまではいかないものの、“変な感覚になる”と口々にしていた。

 ソーシャルメディア情報サイト“Mashable(マッシャブル)”のランス・ウラノフは、コールドプレイのコンサートをフィーチャーしたデモを観て、「ヘッドセットを着けると自分がバンドのすぐ前にいるように見えました。踊るクリス・マーティンが手の届きそうなほど近くに現れ、ステージの前で紙吹雪が舞ったときには、手を伸ばして掴みたい衝動に駆られました」と説明した。

 Vevoは、秋に同商品が発売されるまでに環境が整っていて欲しいコンテンツ・パートナーのひとつだ。

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