2014/09/04
YouTubeは、ビデオを観ているユーザーが個人クリエイターに直接寄付できるクラウド・ファンディングを開始した。先月、オンライン・ビデオ会議“VidCon”でスーザン・ウォジスキが発表した“ファン・ファンディング(Fan Funding)”機能は、動画の左上に表示され、ユーザーは公正かつ簡単な手順でビデオ制作者に寄付を行なうことができるのだ。
この機能は完全に任意のため、クリエイターは自らのチャンネルで機能を有効にする必要がある。これを設定すると、画面上に“カード(card)”と呼ばれる小さな情報アイコンと共に、“○○を支援する(Support [Channel Name])”とチャンネル名を入力するプロンプトが表示されるようになる。このボタンをクリックすると、寄付金を最低1ドルから好きな金額を選べるポップアップが現れる。
ウォジスキはVidConにて、いずれはKickstarterやIndieGogo、Patreon、Change.orgなどのようにクリエイター自身のクラウド・ファンディングにもリンクする予定だと述べていたが、今のところは完全にファン・ファンディング内のみとなっている。
現在はウェブブラウザとYouTubeのアンドロイド・アプリのみに対応。利用できるのは米国、オーストラリア、日本、メキシコで、他の国でも利用できるようになる予定だ。YouTubeは処理手数料として寄付金の一部を徴収する。
▼国別手数料(寄付1回に付き)
オーストラリア……0.23ドル(約23円)+5%
日本……22円+5%
メキシコ……2.7ペソ(約16円)+5%
米国……0.21ドル(約22円)+5%
※注意:寄付金は払い戻し不可
なお、この機能はアーティスト達の収入を増やす助けになり得るだろう。TubeFilter(チューブフィルター)の集計では、YouTubeで先月もっとも視聴の多かった10のチャンネルのうち4つは、Vevoの人気音楽チャンネルだ。それらのスター・アーティストたちに収入の増加は必要ないだろうが、多くの音楽がビデオ・プラットフォームを通じて摂取されているためユーザーがコンテンツに料金を払うことにもっと慣れてくれば、有益な収入源となりそうだ。
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