2014/08/08
全国ツアー【アンジェラ・アキ Concert Tour 2014 TAPESTRY OF SONGS -THE BEST OF ANGELA AKI】を開催し、感涙アクトを繰り広げてきたアンジェラ・アキ。8月4日 日本国内における活動休止ライブを“夢の象徴”である日本武道館にて開催した。
<アンジェラにとって音楽とは“繋がり”であり、
それがブレることはこの日まで一度たりともなかった>
8000人で満員と謳う日本武道館公演が多い中、アンジェラ・アキはこの集大成ライブに14000人を動員。客席をひとつでも増やす為によく考えられたステージとなっており、アンジェラとピアノ、彼女とトリオを組む村石雅行(dr,key,cho)、沖山優司(b,g,key,Cho)の3人を360度全方位で観客が包み込む光景は圧巻。また、すべての人との繋がりを重視していた彼女は、ピアノも360度回転できる仕様とし、全員の方向に向かって満遍なくエモーショナルな歌、音楽、メッセージを届けていく。
このファンへの真摯な姿勢は、2006年12月26日【MY KEYS 2006 ~アンジェラ・アキ ピアノ弾き語りライブ in 武道館~】、自身が夢を叶えた日から一貫。アンジェラにとって音楽とは“繋がり”であり、それがブレることはこの日まで一度たりともなかった。
<愛し続けている宮沢りえへの想いを延々と語るアンジー>
また、ブレることがなかったと言えば、長すぎるMC。もはやプロの漫才師の領域へと足を踏み入れていた彼女は、スナックふるさとのセットまで組み、学生時代から愛し続けている宮沢りえへの想いを延々と語り、バーで遭遇したときのエピソード(宮沢りえのモノマネ付き)に至るまで爆笑を誘い続けた。アンジェラは今月末にはアメリカへ渡り、音楽大学で自分より20歳も離れた若者たちと同級生になるそうだが、そこでも持ち前の話芸で(もちろん音楽でも)クラスの人気者になってほしいものだ。
<規格外な歌力に打ち震える瞬間。旅立つ彼女からの最高の置き土産>
そんな笑いが耐えないのもアンジェラのライブなら、終盤に向けてその歌の求心力が増していくのもアンジェラのライブである。この日で言えば“初めて愛した人は なかなか忘れられない”から始まるアンジー至高の失恋バラード「ダリア」、そしておそらく今日まで最も多くの涙を誘い続けたであろう代表曲「This Love」から明らかに深度が増し、観客の心を極限まで締め付ける。改めてアンジェラ・アキという表現者が持つ、感情を露わにしたときの規格外な歌力に打ち震える瞬間。一度は音楽を続けていくことに苦悩し、歩を進められなくなった彼女ではあるが、この日、アンジェラの歌を愛する人であれば誰もが体感したことのあるソレとの再会は、アメリカに旅立つ彼女からの最高の置き土産であった。我々はこの歌に魅了され、彼女を愛したのである。
<Keep on dreaming all your life いつまでも夢を見続けて>
最後の歌は「サクラ色」。初めての日本武道館の為に書き下ろし、その後代表曲のひとつとなった名曲。この歌を披露する前にアンジェラは涙ながらにこう語った。「こんなにもたくさんの人に自分の音楽を聴いてもらえる日が来るなんて……。こんなにたくさんのみんなと繋がることができて、この繋がりっていうのは私の一生分の財産、頂いた感じがします。しばらく活動休止するからと言って、この繋がりの糸が切れるとは本当に思っていなくて……だからお互い次に会うときまでほんまに体に気をつけて、頑張って……」
14000人が返した言葉は「待ってるよ!」。アンジェラは続ける。「でもどうしても壁にぶつかったり、どうしようもないときに、ちょっとでも私の音楽が、この繋がりがみんなの支えになることを本当に願ってます。Keep on dreaming all your life いつまでも夢を見続けて。私を何回も何回も人生の崖っぷちから救ってくれた、もうアカンかもと思ったときに救ってくれた大事なこの言葉。この言葉を胸にまた今月からとっても大きな旅立ちを迎えます。自分のまた新たな夢に向けて一歩踏み出します」
「みんなに今まで頂いた言葉、声援、応援、そして愛。ほんまに次のスタートの原動力です。どうしようもなくなったら、私はみんなとの繋がりを感じて頑張りたいと思います。10年間、心の底からありがとうございました!」
取材&テキスト:平賀哲雄(ソウルメイト)
◎ライブ【アンジェラ・アキ Concert Tour 2014 TAPESTRY OF SONGS -THE BEST OF ANGELA AKI】
08月04日(月)日本武道館 SET LIST:
01.告白
02.Again
03.輝く人
04.Final Destination
05.Kiss Me Good-Bye
06.心の戦士
07.大袈裟に愛してる
08.TRAIN TRAIN
09.孤独のカケラ
10.始まりのバラード
11.モラルの葬式
12.乙女心
13.ダリア
14.This Love
15.夢の終わり 愛の始まり
16.MUSIC
17.たしかに
18.手紙~拝啓 十五の君へ~
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