2014/07/18
シーアの6thアルバム『1000フォームズ・オブ・フィア』が、52,000枚を売り上げNo.1デビューを果たした7月26日アルバムチャート。
前作から実に4年ぶりとなる新作で、初のNo.1獲得とともに、自己最高初動枚数を獲得したシーア。5thアルバム『ウィーアー・ボーン』(2010年)は、オーストラリアでは2位を獲得したものの、アメリカでは37位と伸び悩んだ。しかし、前作から本作までの4年で、デヴィッド・ゲッタとの「タイタニウム」(2011年7位)や、フロー・ライダと組んだ「ワイルド・ワンズ」(2012年5位)のヒットを受けてその名を知らしめ、さらにリアーナの「ダイヤモンド」(2012年1位)や、ニーヨの「レット・ミー・ラブ・ユー」(2012年6位)をプロデュースし、一躍名プロデューサーとしても知名度をあげたことが、本作の大ヒットにつながったのだろう。また、先行シングルとしてリリースした「シャンデリア」が、今週13位まで上昇するヒットを記録していて、フランスでのNo.1獲得を含め、5か国以上でTOP10入りを果たしていることから、アルバムの大きなプロモーションに繋がった。アルバムも、全米だけでなく、カナダとオーストラリアでも同時に首位を獲得し、その内容も高く評価されている。
今週は初登場作品が少なかったため、ロングヒットを記録している作品が再び順位を伸ばした。日本では16日にDVDがリリースされ、予約だけでミリオンを突破した『アナと雪の女王』のサントラ盤は、今週2位まで再び上昇。アメリカだけのセールスで300万枚を突破し、2014年度のアルバムチャートは、間違いなく本作が制覇すると思われる。春に先立ってリリースされた、アメリカ版のDVD/Blu-Rayは、初日だけで300万セットを超えるヒットを記録した。夏本番だが、日本でも同じように映画、音楽、そしてDVDの大ヒットを記録していて、フローズン・フィーバーはまだまだ、落ち着かないようだ。
今週、2曲のシングルをTOP10内に送り込んだ、サム・スミスの『イン・ザ・ロンリー・アワー』が3位、先週No.1デビューを果たしたトレイ・ソングスが4位に続き、エド・シーランの『x(マルティプライ)』は5位と、安定したセールスをマークしている。
6位に初登場したのは、ヘヴィメタル・バンドのジューダス・プリースト。キャリア35年、17枚目となるスタジオ・アルバム『贖罪の化身』だが、6年前の前作『ノストラダムス』では11位と惜しくもTOP10入りは逃したが、今作で自己初のTOP10入りを果たしたというのは、意外な事実。とはいえ、絶頂期の80年代中期では、TOP10入りは果たしていないものの、数々のプラチナ・レコードには認定されている。売上げが伸びて順位を伸ばしたというよりは、他のアーティストのレコードが売れなくなったが、彼らの作品は安定したセールスを保守しているため、徐々に順位を伸ばしてきているということだろう。
8位にはレゲエバンド、ダーティー・ヘッズの4thアルバム『サウンド・オブ・チェンジ』がデビューした。先週は6位にマジック!の『ドント・キル・ザ・マジック』が登場したばかりだが、夏らしい作品がセールスを伸ばしていることが、チャートアクションでもわかる。彼らにとっても、本作が初のTOP10入りとなった。
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