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2014/07/10

無秩序な韓国芸能界に対し新法設立。若いK-POPスターへ性的描写の強要などを禁ずる

 規制がなく野放し状態で悪名高い韓国の芸能界だが、7月29日以降は未成年が眠り、学び、性的イメージに使われることを拒否する権利を保障しなくてはならなくなるようだ。未成年の歌手や俳優に、徹夜の公演や制作に参加させたり、性的描写を強要することを禁ずる新しい法律が韓国で成立した。ハリウッド・リポーターが伝えている。

 1月に国会を通った同法案は、国内の芸能界の労働条件改善を目的に、半年の通知期間を経て今月29日に発効となる。韓国のショービズは場当たり的で無秩序なことで悪評が高いのだ。

 人気K-POPスターの大半は10代の“アイドル”だ。韓国のテレビドラマでは、脚本が未完成のまま制作に入り、俳優たちは度々徹夜での撮影を強いられるなか、撮影前に1日分ずつの台本を渡されるといい、寝ずにリハーサルや演技をする。撮影現場では俳優自らスタントをするよう指示されることも多く、他国では考えられないような危険にさらされるという。韓国政府は先日、アクション作品には救急車の費用を提供することで一部対処した。

 長距離の移動を要するプロジェクトは例外となりそうだが、新法では未成年のスターが学び、休養し、寝るという基本権利が保障される。労働時間は、15歳以下の児童は週35時間、15~18歳は40時間を限度とし、未成年は保護者の同意なく午後10時から午前6時の間に働くことができない。

 また、未成年に体を露出するステージ衣装を着せたり、セクシーな振り付けで踊ることを強要するのも違法になる。違反すると文化省の是正勧告を受け、従わない場合はおよそ1万ドル(約102万円)の罰金を科せられる。さらに、未成年にレイプや性的シーンの演技を強要すると5年以下の懲役となる。今年初めの【カンヌ国際映画祭】でプレミア公開された児童虐待ドラマ『DOHEE-YA(A Girl at My Door)』では、14歳の女優キム・セロンの引きつけられながらも当惑させる演技に心配する声も上がっていた。

 さらに、ドラッグまたは子供たちに有害だと思われる場所や商品のCMに未成年を使うと、2年以下の懲役または1万ドルの罰金が科せられる。

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