2014/06/16
日テレ『笑ってコラえて!』の出演で話題沸騰のピアニスト、アリス=紗良・オットが5月より来日し、いよいよ始まる6月20日からのフランチェスコ・トリスターノとのデュオ・ツアーを前にインタビューに応じた。
2台ピアノによるストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」、ラヴェル「ボレロ」、「ラ・ヴァルス」等のプログラムのほか、トリスターノの新作「ア・ソフト・シェル・グルーヴ」組曲も日本初演される注目のデュオ・ツアーを控え、ソロ・ツアー真っ最中のアリス=紗良・オットから、メッセージが届いた。写真はインタビュー時の様子。絵を描くことも大好きで、ペンさえあればサッと20分くらいで描いてしまうそう。リストの絵はアルバムのジャケットにも掲載されている。
——ソロ・ツアーでの、日本のお客様の反応はいかがですか。
アリス=紗良・オット:「日本に戻ってこられるのはいつも嬉しいです。コンサートに来てくださるお客さまはとても温かく、私を支えてくださいます。そして前回ツアーなどで顔見知りになった方々をお見かけすると、とても嬉しく思います」
——トリスターノとのデュオ・アルバム『スキャンダル』がリリースされました。ミュージック・ビデオが、とてもカッコ良く仕上がっていますね!
アリス=紗良・オット:「どうもありがとうございます。これまでのミュージック・ビデオの中でも、この作品は間違いなく私のお気に入りです。フランチェスコとお仕事をするのはいつも面白く、楽しいものです。メイキング映像もご覧頂ければ嬉しいです。このミュージック・ビデオの撮影はとても寒い所で行われたので、カメラが回っていない時はすぐコートを羽織って、温かいお茶を飲んでいました(笑)」
——普段はクラシカルなレパートリーを得意とされるアリスさんかと思いますが、このプロジェクトで行ったトリスターノの新曲初演という新たな挑戦について、どのような苦労や楽しさがあったか教えてください。
アリス=紗良・オット:「このプロジェクトのために、フランチェスコと私はコンテンポラリーの曲が必要だと考えました。というのも、このプロジェクトはディアギレフへのオマージュだったからです。ディアギレフはコンテンポラリーの曲しか用いなかったのです。フランチェスコの曲は、このプロジェクトへコンテンポラリーな部分を付け加えてもらうのには完璧でした。「ア・ソフト・シェル・グルーヴ」組曲は、私達が生きている時代を反映するのに最適なものになりました。ですが……私は自分のことをコアなクラシカル・ピアニストだと思っていて、クロスオーバー・ミュージックには触れてきませんでしたので、こうしたジャンルの経験が全く無いということはタフなチャレンジでした。この曲の中に自分なりのやり方を見出すのには時間がかかりましたが、演奏することはとても楽しいものでしたし、ある時、鍵盤の上で私自身がグルーヴしていることに気がつきました」
確かなテクニックに裏付けられた、若い2人の才気溢れるピアニスト達の手によって巻き起こされる『スキャンダル』は、クラシカルとコンテンポラリー、オーセンティックとスタイリッシュが同居した、グルーヴに満ちた公演になるに違いない。(text: yokano)
◎リリース情報『スキャンダル』
UCCG-1655 2,808円(tax in.)
ミュージック・ビデオ http://goo.gl/rLkZqa
メイキング映像 http://goo.gl/oWki9Y
◎公演情報
6月20日(金) 宮崎メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)
メディキット県民文化センター 0985-28-7766
6月23日(月) アクロス福岡シンフォニーホール
エムアンドエム 092-751-8257
6月24日(火)東京・すみだトリフォニーホール
ジャパン・アーツぴあ 03-5774-3040
6月25日(水) 岡崎市シビックセンター
岡崎市シビックセンター総合案内 0564-72-5111
6月28日(土) 青森・六ヶ所村文化交流プラザ(スワニー)
六ヶ所村文化交流プラザ 0175−72−3400
More info: http://goo.gl/hj2sgv
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