2014/06/11
今週のBillboard JAPAN Top Classical Albumsのチャートには、日テレ「笑ってコラえて!」に出演した日独ハーフの美人ピアニスト、アリス=紗良・オットのアルバムが、新旧織り交ぜて4タイトル登場した。第1位は2013年にリリースされたベスト盤『メモリーズ~ベスト・オブ・アリス=紗良・オット』。デビュー5周年を記念して発売されたこの盤には、リスト、ショパン、ベートーヴェン、ムソルグスキーなど誰もが知っている有名クラシック曲から超絶技巧曲まで、幅広く収録されている。更に5位には、フランチェスコ・トリスターノとのピアノデュオCD『スキャンダル』が3週連続チャートイン。アリス=紗良・オットは現在日本ツアー中。トリスターノとのデュオでも、6月に全国ツアーを行う。
4位には、20世紀後半の弦楽四重奏の最高峰と言えるアルバン・ベルク四重奏団によるハイドンとモーツァルトのカップリング盤が、Super Audio CD(SACD)ハイブリッド化で鮮やかに甦り、堂々のチャートイン。7位もアバド壮年期のロンドン響の絶好調を体現したストラヴィンスキーの名演がSACDにてチャートインしている。
その他、9位にシュナイダーハン&ヨッフム「幻の」ベートーヴェン、10位にD.オイストラフ唯一のバッハ「ヴァイオリン・ソナタ」全曲録音、12位にマゼール若き日の才気迸るモーツァルト、15位にブーレーズのストラヴィンスキー演奏の神髄とも言える「室内楽・声楽作品集」、17位にヨッフムのブルックナーの宗教曲集がチャートイン。いずれもオリジナル・マスターからのハイビット・ハイサンプリング音源をCDマスターに使用した、名盤や旧音源の初CD化がチャートを賑わせる結果となった。
(text:yokano)
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