2014/05/15
BiSのサウンドプロデューサー 松隈ケンタ&悪徳マネージャー兼仕掛人 渡辺淳之介が手掛ける妄想シンガー 蜜矢。デビューアルバム『いけないmagic』を引っ提げ、北上チャリンコツアーを敢行しているが、その心境や状況を綴った本人レポート第2弾が到着した。
<「Super life」3連発のリクエストに意地の30連発で応える>
蜜矢は5月14日12時~主立った前宣伝もなく、大阪の路上でいきなり27時間ライブをスタート。ギター弾き語りを延々と続けるという、更に自身へ負荷をかけるチャレンジに出た。その模様はツイキャスで終始配信されていたのだが、しばらく視聴者数は一桁と、蜜矢の気合いだけが空回りする時間が続く。しかし真夜中にツイッターで「「Super life」3連発」とリクエストされると、彼は3連発どころかまさかの30連発! 2時間以上にわたって同じ曲をエンドレスで歌い続け、応援や「泣ける」等のツイートが人を次々に呼び込み、視聴者数は3倍増。今回のチャリンコツアーにおけるハイライトとも言える状況を生み出した。
そんな27時間路上ライブを終えたばかりの蜜矢からレポートが到着した。その内容は以下の通り。
<思った以上に話題にさえなっていないことを痛感>
もともと今回の旅にこの企画はなかったんです。急に思いつきました。その理由はSCRAMBLE RECORDSの【サウンドスクランブル5】でした。自分は2.3.4と出演させていただいていたのに今回は出演できなくて。旅の途中で【サウンドスクランブル5】がとてつもなく盛り上がったというニュースや、SNSのお客さんの反応を見て本当に悔しくて。自分がただ自転車漕いて何も残せていないような気がしました。それがきっかけで今回の27時間路上ライブを決行しました。1人だからこそできる、自分だからこそできる無茶だと思いました。
27時間大阪城公園で路上ライブをして、それを配信すれば話題になると思っていました。しかし始めはいつもSNS上で応援してくださるファンの方々しか配信を見てなくて、思った以上に話題にさえなっていないことを痛感しました。
<弦が切れても配信をしていたスマートフォンが割れても>
15日深夜0時、ビルボードの平賀さんから「Super lifeを3回連続で歌って」と言われたことがきっかけでした。3回で終わらず4回、5回と水も飲まずに歌い続けました。気付いたら2時間以上歌っていて、20回以上歌っていてファンの方々以外の方もその配信を見ていただいていて。ギターの弦が切れても配信をしていたスマートフォンのディスプレイも割れても歌ってました。ただ誰にも覆せない、負けないものが欲しくて意地になってました。次第に声が出にくくなって30回歌ったところで終わりました。その時にファンの方も、初めて見てくださった方にも応援していただいて本当に嬉しかったです。
<最後も「Super life」人目もはばからず泣いてしまって>
その後も路上ライブをしながら夜を過ごしました。いよいよ27時間路上ライブが終わる最後の1時間になった時、どのようにこの企画を終わらせるかわからなくて、うまい方法が見つからないまま残り30分になった時、もう声を出すのもしんどかったのですがSuper lifeを連続で歌いました。人目もはばからず泣いてしまって、でもなんでないているのかがわからなくて。画面越しに応援してくださってる方々の支えに嬉しいのか、もうすぐ27時間が終わる喜びなのか、喉や四肢が痛いからなのか。歌いながら泣いてました。15日の10時頃路上ライブをしていた時もなぜか泣いてしまって。今思うとその泣いた原因は全部なんだと思います。
自転車の旅をしていて「なんで歌ってるんだろう」「誰が自分の歌を聴いてくれているんだろう」と悩んで孤独感で心が折れそうになる毎日でした。だけどわざわざ夜中だけど差し入れ持って来てくださったり、SNSから配信を見て応援してくださて自分の価値が少しだけやっとわかった気がします。本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
最後に平賀さんの一言でこの企画自体が180度変わりました。本当にありがとうございました。
<蜜矢とは?>
蜜矢は“人間の本音”を歌う妄想シンガーで、4月30日発売のミニアルバム『いけないmagic』にてつばさレコーズよりデビュー。同作のリード曲「Super life」のミュージックビデオ(http://bit.ly/1iyZdjc)は、山の手線の電車内~渋谷スクランブル交差点のど真ん中で「Super life」を歌う蜜矢の姿が、楽曲のピュアネスと相まって涙を誘う問題作だ。それに続く2曲目「宮澤」(http://bit.ly/1ooSMnR)は、大嫌いな宮澤を辛辣な言葉でこきおろしており、メロディーと「早く消えろよ」という歌詞が癖になる楽曲となっている。
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