2014/05/12 17:00
BiSのサウンドプロデューサー 松隈ケンタ&悪徳マネージャー兼仕掛人 渡辺淳之介が手掛ける妄想シンガー 蜜矢。デビューアルバム『いけないmagic』を引っ提げ、北上チャリンコツアーを敢行しているが、その心境や状況を綴った本人レポート第1弾が到着した。
<どんな気持ちで挑んでいるか?
「1500円以上の価値になるためにはただ弾き語るだけじゃなく」>
CDの売上が上がればいいなとか、知名度を上げられたらなと思いますが、今後のために自分自身の他のアーティストにはない魅力やパフォーマンスを発見し伸ばすことができるように思っています。そのためにCDが1枚1500円という値段で何ができるかということを常に考えています。1500円あればランチも食べれるし、見たい映画も見れるし、それこそ好きなアーティストのCDも買える。そんな様々な用途に使える1500円を見ず知らずの仮面をつけた怪しいシンガーソングライターに使うのはなかなか難しいと思います。
どうやったら買ってもらえるのかと考えた時に、自分自身に1500円以上の価値がないと買ってくれないと考えるようになりました。1500円以上の価値になるためにはただ弾き語るだけじゃなく、積極的にお客さんと会話をしたり、パフォーマンスもいつも以上に気持ちを込めて1曲1曲集中していくようになりました。それがCDの売り上げにもつながる上に、旅に出る前までの自分のパフォーマンスを省みるきっかけにもなりました。
人が集まるようになるといつも「宮澤」をやるようにしてます。そうすることで他のアーティストとは違うんだなということをお客さんに思わせて、逃がさないようにしています。
<現時点での事件
「21年間の人生で初のパンク~道中毎日動物の死骸を見ます」>
旅の4日目にして自転車をパンクさせてしまいました。私21年間の人生の中で一回も自転車をパンクさせたことがないのにパンクさせてしまいました。パンクしたのはこれから坂を登ろうと思った時でした。ちょうど街はゴールデンウィーク真っ只中ということで修理してもらうにも店もあいておらず……。ゴールデンウィークというものが嫌いになりました。覚悟を決めて目的地までの30km強を自転車を押しながら行こうと100m歩いた時に心が折れました。もう旅自体実行不可能だと思いました。
Twitterで対処法を探して入りと自転車の出張修理があるのを知り片っ端から電話をかけて行きました。しかしまたもゴールデンウィークに阻まれましたが、根気よく電話かけること32件目でようやく修理していただくことになりました。
あと私がいけないのかわかりませんが、道中毎日動物の死骸を見ます。1日目から蝶の死骸。2日目は大きい蝶の死骸。3日目からは猫、カラス、鳩、タヌキの死骸を毎日見るようになりました。私が何か負のオーラをまとっているのかな…。
<旅について
自転車や機材を川に捨ててもう……だけど先に進まなきゃ>
旅をスタートさせて早12日目になりました。1日目に福岡県で路上ライブをしたときに2枚しか売れなくて、投げ銭でお金を入れていただくことの方が多く全然売れなかったです。そこから山口、広島、岡山、兵庫、和歌山と自転車を走らせてなんとか自分なりに工夫してCDを買って頂くことができました。しかしCDの売上にも波があり生活も非常に不安定です。
まだまだ自転車を漕いで先に進めなきゃいけない、CDを売らなきゃいけないというプレッシャーに加え、5月31日のワンマンライブも成功させたいという不安。旅中の生活も1日1食か2食のおにぎりかパンだけで夜中はネットカフェの椅子で寝る生活に慣れては来ましたが、正直しんどくて最近は自転車や機材を川に捨ててもう東京に帰りたくないという気持ちばかりで自転車を漕いでいます。
だけど先に進まなきゃ様々な方に見捨てられてしまうのが怖いのと、なんとか成功させたい気持ちで頑張ろうと思います。とにかく体が悪くなってしまっては先に進むこともできないので体に気をつけていきます。もし道中蜜矢を見つけたらぜひCD買ってみてください! 買わなくてもいいから応援してくれるだけてうれしいです! のこり19日間頑張りますので応援よろしくお願いします。
蜜矢
<蜜矢とは?>
蜜矢は“人間の本音”を歌う妄想シンガーで、4月30日発売のミニアルバム『いけないmagic』にてつばさレコーズよりデビュー。同作のリード曲「Super life」のミュージックビデオ(http://bit.ly/1iyZdjc)は、山の手線の電車内~渋谷スクランブル交差点のど真ん中で「Super life」を歌う蜜矢の姿が、楽曲のピュアネスと相まって涙を誘う問題作だ。それに続く2曲目「宮澤」(http://bit.ly/1ooSMnR)は、大嫌いな宮澤を辛辣な言葉でこきおろしており、メロディーと「早く消えろよ」という歌詞が癖になる楽曲となっている。
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