2014/03/24
3月22日 ソウル・フラワー・ユニオン主催による【闇鍋音楽祭 2014】が渋谷TSUTAYA O-WESTにて開催され、前代未聞の異種交流ライブが繰り広げられた。
<ノイズ×アイドルの狂乱 ダイブにスタンガンで観客攻撃>
この日の【闇鍋音楽祭 2014】には、7月8日 横浜アリーナで解散する異端児アイドルグループ BiS。世界初のノイズバンドとして四半世紀以上に渡りノイズ演奏を続ける非常階段がゲスト出演。まずは、前日もピエール中野(凛として時雨)主催イベント【ピエールナイト】で暴走していたBiSが登場し、内蔵が飛び出した衣装でもって、スカートをめくりあげたり、服の中に手を突っ込んでまさぐり出したり、客席へ飛び込んだりと、めちゃくちゃなアクトを展開する。そこへ非常階段も乱入し、ノイズ×アイドルの狂乱をお届け。スタンガンで観客に攻撃する等、何でもありの戦場状態となる。
<ソウル・フラワー・ユニオン「満月の夕」に女川の人々も涙>
続いて登場したソウル・フラワー・ユニオンが「うたは自由を目指す!」と叫べば、自身のファンはもちろん、アイドルヲタからノイズフリークまで、自由な音楽表現に魅了されたすべての人々を鼓舞。胸が熱くなる新曲も次々と披露し、中盤での名曲「満月の夕」では、この曲と切っても切れない、東日本大震災の被災地でもある女川町(http://bit.ly/1fTVK9J)から駆け付けた人々をはじめ、多くの者を涙させる。そして最後は歌えや踊れやで、超満員の観客が笑顔でお祭り騒ぎ。ソウルフラワーの真髄を誰もが堪能していた。
<「咲いた花が、ひとつになればよい」>
しかしイベントはこれで終わらない。中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)いわく「4組目のバンド」として出演者全員による“ソウルフラワーBiS階段”が登場。出演者の持ち曲はもちろんのこと、ジャックスの「堕天使ロック」カバーまで飛び出す。BiSメンバーは各所に散らばり、観客の頭上を練り歩いたり、女川町“蒲鉾本舗 高政”のかまぼこ(その数なんと1000枚!)や紙吹雪をステージから、二階席から客席へとガンガン投げ入れるという、カオティックなのにピースフルな光景を創造。
JOJO広重(非常階段)もツイッターで述べていたように「咲いた花が、ひとつになればよい」(「堕天使ロック」)そのフレーズを具現化した世界が、目前に広がっていた。
取材&テキスト:平賀哲雄
※かまぼこは袋入りのもの。
参加者全員で美味しく頂きました。
◎【ソウル・フラワー・ユニオン バクテリア・ロック・ツアー】
6月14日(土) 宮城・仙台 LIVE HOUSE enn 2nd
6月15日(日) 東京・恵比寿 LIQUIDROOM
6月21日(土) 愛知・名古屋CLUB UPSET
6月22日(日) 大阪・umeda AKASO
◎アルバム『ザ・ベスト・オブ・ソウル・フラワー・ユニオン 1993-2013』
2013/12/25 RELEASE
4,200円
◎コンプリートVIDEOコレクション『ゴースト・キネマ 1993-2013』
2013/09/25 RELEASE
4,762円
◎書籍『解き放つ唄の轍』
2014/01/28 RELEASE
2,400円
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