2014/03/19
7月8日 横浜アリーナでの【BiS解散LIVE BiSなりの武道館】(http://bit.ly/1gaiAxC)で解散する異端児アイドルグループ BiS。3月16日 4回目にして事実上最後となる女川遠征ライブを敢行した。
<女川とBiSの絆「いたいいたいの飛んでこい」>
東日本大震災の被災地でもある女川とBiSの絆は、女川さいがいFM宛に届いた手紙。津波で亡くなってしまった友達へ「いたいいたいの飛んでこい」(BiS「太陽のじゅもん」の歌詞)と聴かせてあげたい、というリスナーの切実な想いによって結ばれ、BiSは2012年秋に【おながわ秋刀魚収穫祭】へ出演(http://bit.ly/POdfTW)。倒壊したまま放置された建築物、瓦礫の山、誰も住んでない一軒家……3.11の傷跡を目の当たりにしながら、前述の「太陽のじゅもん」を涙ぐみながらも丁寧に歌い届け、さらにはお祭りモードで大はしゃぎし、女川の人々を爆笑の渦に巻き込んだ。
その後も女川のお祭りには定期的に出演。2013年9月の【おながわ秋刀魚収獲祭2013】は、人気メンバー ミッチェル(キモイ担当)の脱退ライブ(http://bit.ly/1hzBZ9L)の場となり、こちらも笑顔と涙の絶えない遠征となった。
<最後の女川ライブ 女川中学校体育館でバカ騒ぎ>
そんな切っても切れない縁を女川と紡いできたBiSだが、解散決定に伴い、今回の【女川町復幸祭2014】出演がラスト女川ライブに。まず大のBiSファンで知られるギュウゾウ(電撃ネットワーク)のDJアクトにのぞしゃん(マイペース担当)がサプライズ登場し、会場を扇情。そこへメンバーが駆け寄り、間髪入れずBiSのライブに突入すれば、秋刀魚になってクラウドサーフする者、食い込み気味のスクール水着姿でリフトされる女の子、コショージ(味つけ担当)に向かってリフトしてもらう大森靖子(avexからメジャーデビュー決定)など、バカ騒ぎする観客が続出し、BiS最後の女川ライブもお祭り状態と化す。
そして極めつけは「レリビ」で巨大なサークルモッシュ。会場である女川中学校体育館内をぐるぐる走り回るという正しい使い方(?)で盛り上げ、今回も例に漏れず、BiSはファンとひとつになって多くの笑顔を生んだ。
◎BiS【女川町復幸祭2014】終演後コメント
のぞしゃん(マイペース担当):DJが久しぶりすぎて、よく分かんなかったんですよー。1年半ぶりだったので。病み上がり……というか、今も絶賛調子よくなかったりするので、もっと健康な状態でやりたかった。っていう悔いは残ってます。だからまたやりたいです。
ウイぽん(太鼓持ち担当):私は災害を経験したことがないから、我が身として。ですけど、できるだけハッピーなライブにしたいなって思いました。いつもだったら「つまんねー」とか言われないように「なんじゃこらぁ!」って血走った、また別のものを駆り立てる感じになるんですけど、今回は女川のおじいちゃん、おばあちゃんとかも「なんじゃ、あいつら(笑)」って笑えるぐらいの、ピースフルな空間にできたらいいなと思いながらライブしてました。
サキ様(ハンサム担当):楽しかったです。ただ、面白いから良いんですけど、研究員さんたちが「俺が前だ、俺が前だ!」みたいになっていたのを見て、「今日は仲良くやろうぜ!」って思いました(笑)。でも「primal.」で“女川愛”タオルを一斉にバッて広げていたりして、あの光景が生めて良かったなって思ってます。
テンテン(殺し屋担当):これで終わったとは思えない。実感が全然ない。あと、自分が歌うところで研究員の人が何かパフォーマンスしても、私はいつも無視したりするんですけど(笑)、今日は何か新しいのが出来ていて、ちょっと反応しました。弓を引いて、矢を放たれたので、ちゃんと喰らったフリを。そういう気分になるライブでした。
コショージ(味付け担当):大森靖子さんが私に向かってリフトしてくれて嬉しかったです。別に私の推しじゃないらしいんですけど。あまり知らない人だからいいやと思ってのリフトだったみたいなんですけど。でも嬉しかったです。あと、前回の女川遠征ってまだ私はメンバーじゃなくて、でもヲタとして超行きたかったんですよ。ただ、BiSに入るつもりだったんで、直前までヲタだったメンバーが入ってきたら嫌かなと思って、行くのを辞めたんです。だから今回、本当にBiSメンバーになって来れたことが嬉しくて。憧れの女川だったので。
プー・ルイ(リーダー兼ヨゴレ担当):泣きそうになりました。でも私たちが泣くのは違うと思ったので、泣きませんでした。BiSとして女川に来るのは最後でしたけど、またお客さんとして来ますよ。なので、研究員(BiSファンの総称)の皆さんは、私を見つけたら秋刀魚とか、美味しいものを奢ってください。
あと、女川の皆さん、BiSみたいな平和と無縁の人たちを4回も快く受け入れてくれて、本当に感謝してます。BiSにとって“唯一のハッピー”がここにあったんで。だからBiSとして来れなくなるのは寂しいですけど、また一般人として「ただいま」って言うので、無視しないでください。
取材&テキスト:平賀哲雄
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