2011/05/26
アマゾンが月曜日にアルバムを1枚99セントで販売すると決定したり、ベスト・バイがスマートフォンでアルバムを無料進呈したりするなどLADY GAGAの『BORN THIS WAY』を巡るすさまじいプロモーションも手伝って、アルバムの売り上げへの期待が高まると共に、アルバム・セールスがBILLBOARD 200にどう反映されるかについて小売業者が疑念を呈している。
210万枚が出荷され、さらに技術面でむずかしいにもかかわらずアマゾンのプロモーションによって強力なデジタル・セールスが期待されるため、ユニバーサル・ミュージック・グループは第一週で80万~85万枚のセールスを見積もっている。
しかし、音楽でわずかな利ざやを上げようとしている伝統的な小売業者はこうしたプロモーションに怒っている。アマゾンの99セント販売やベスト・バイの無料進呈の枚数は、BILLBOARD 200の得点から差し引かれるべきだというのだ。
実際、BILLBOARDのチャートの管理者たちはGAGAのベスト・バイ無料進呈の数をBILLBOARD 200から外している。データ・サービスも出版も、無料で小売店が消費者に進呈したアルバムは数に入れないという長く続いているポリシーがあるからだ。
しかし、アマゾンの99セント・プロモーションのセールスは、消費者の購買意欲を示しているのでBILLBOARD 200にも反映される。
こうしたプロモーションの前でさえ、『BORN THIS WAY』の売り上げ見込みは上がったり下がったりしてきた。今週も、アマゾンの話が持ち上がってきたおかげで、月曜から火曜までに予想枚数は何十万という単位で上下した。3月にタイトル曲がリリースされたときは、TAYLOR SWIFTの『SPEAK NOW』以来初の第一週でミリオンセラーという期待が業界中に高まっていた。
業界は当時新しかったターゲットの『BORN THIS WAY』セールス・プロモーションを使って100万枚突破を目指していた。ターゲットは1000万ドルテレビ・キャンペーンでアルバムを宣伝するつもりだった。ターゲットが同キャンペーンをTAYLOR SWIFTの『SPEAK NOW』をやったときは700万ドルだった。
しかし、GAGAとターゲットの契約はすぐに破談になってしまった。ターゲットがゲイの権利に反対する議員を支援しているという方向性の違いがわかったためとされる。これによりイニシャルで第一週100万枚の見込みも消えてしまったのだ。
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