Billboard JAPAN


NEWS

2014/03/11

メガネ型など小型軽量化が進む情報端末…プライバシーは守られるのか?

 ウェアラブル技術は、世界最大の音楽カンファレンス【SXSWインタラクティブ】での主なトピックになっているようだが、プライバシーに関する議論も免れないだろう。以前よりプライバシーと装着型機器の問題を心配する声は多く、例えば誰かが自分に携帯電話を向ければまだ気づけるが、メガネ型情報端末となると判別はより難しい。

 『Google Glass』を着用した2名の参加者も含んだパネルディスカッションでは、これらの問題を避ける節があったが、アトランタの広告代理店 22squaredのギリー・シーガルは「我々はつねにプライバシーに目を向けている。我々は自分たちの海を知っているが、それはほんの一部に過ぎず、ウェアラブル技術がもたらす問題はもっと広大だ」とコメント。

 また、アメリカ広告代理店協会(4A's)のデジタル部門責任者 チック・フォックスグローバーは、「法の枠組みを超えたところに社会的な枠組みがある。誰かがこの技術を持っていても、持ってない人がいるというように、この関係は非対称なのだ」と指摘した。

 音楽面に関しても、昨年『Google Glass』に音声命令でコントロールしたり、曲名検索のShazamをハンズフリーでクエリーするコマンドが追加されたりと、技術発展が進んでいる。しかし、こちらもコンサートが録音される恐れなど、クリアしなければならない問題が残されている。

 シーガルは「今はポストプライバシーの世界なのかと聞かれる。私はいや、まだだと答える。集めているデータについて業界が批判的に考え、ユーザーの信頼を確立するような真の機会が今後訪れる。『Google Glass』のような技術には問題がある。どうやって他者に使用状況を知らせるか。ごく近い距離で誰かが『Google Glass』で撮影していても、なかなか気づかないだろう」と、警鐘を続けた。

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    櫻坂46、躍進した2024年の集大成を魅せたグループ4周年ライブでZOZOマリン史上最大となる72,000人を動員

  2. 2

    JO1、ワールドツアー開催を発表「ここから世界に羽ばたいていきます」

  3. 3

    和楽器バンド、活休前最後のツアーが開幕 10年分の感謝をこめた渾身のステージ

  4. 4

    <インタビュー>YUTA(NCT) ミニアルバム『Depth』に込めたソロアーティストとしての挑戦――「たくさんの経験があったから今がある」

  5. 5

    【深ヨミ】アンジュルム『初恋、花冷え/悠々閑々 gonna be alright!!』の販売動向を過去作と比較

HOT IMAGES

注目の画像