2011/05/18 00:00
NYクイーンズ出身のラッパーNASが最後にソロ・アルバムをリリースしてから、すでに3年が経過した。その2008年のソロ9作目『NAS』は、BILLBOARD 200 CHARTおよびR&B/HIP-HOP CHARTでNo.1を獲得したが、NASにとってはどこかしっくり来ない作品だったようだ。
当初は『N』というアルバム名が付いていたセルフ・タイトル作に関して、NASは「思い起こしてみると、収録曲の幾つかはアルバムにはまらない楽曲だったと思うよ。あの頃はいろいろなことがあって、俺は考え過ぎていたんだろうな」とコメントしている。
しかし今回の10作目は、ちょっと違うようだ。NASの置かれた状況は前作の時よりもずっと良く、今のヒップホップ界から得た独自インスピレーションに挑戦したアルバムなのだ。そしてタイトルは未だ決まっていないものの、この新作のインスピレーションになったヒップホップ界についてNASは次のように語っている。
「今の音楽については満足のいくものばかりで、それが俺をスタジオ入りへと後押ししたんだ。今のヒップホップ・ミュージックは大好きだし、ODD FUTURE、LIL WAYNE、DRAKE、RICK ROSSなどは特に気に入っている。今の音楽を聴いていると、自分のポジションを奪われるんじゃないかっていう脅威すら感じるが、同時に『自分は次にどんなことをやればいいんだろうか?』と自問する機会も与えてくれる。長いこと音楽業界で活動してきた俺には、一体どんなインパクトが必要なのかってこともね。かなりのチャレンジが必要だし、恐怖すら感じることもあるけど、今の状況を俺はすごく心地良く感じているよ。自分が次にどんな作品を作り出すのかを考えると興奮するし、すでに準備は整ったって感じさ」。
また、今回NASは所属レーベルDEF JAMへの不満は特に口にせず、ニュー・アルバムも同レーベルからリリースされることになるようだ。また、この新作ではFRANK OCEANとのコラボ作品も収録されるそうで、代わりにNASはOCEANのニュー・アルバムに参加していることも明らかにしている。
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