2013/12/26 13:50
凛として時雨のTK(vo,g)が、12月22日に赤坂BLITZで【December's Calling】と題した弾き語りイベントを開催し、小谷美紗子、木下理樹(ART-SCHOOL、killing Boy)と共演。終演後、来春に初のEP『contrast』をリリースすることが発表された。
春に2年半ぶりのニューアルバム『i'mperfect』をリリースし、夏には結成10周年を記念した初の武道館ワンマンを開催と、上半期は凛として時雨の活動が続いたが、夏以降はソロ活動も活発化。ピエール中野(dr)はエアドラムなども交えながら、DJとして各地を盛り上げた。一方の345(vo,b)は、kazuhiro momo(MO'SOME TONEBENDER)、yukihiro(L'Arc~en~Ciel)とのバンド geek sleep sheepでメジャーデビュー。来年1月にはワンマンツアーもと、精力的な活動で存在感を示している。
そしてTKは“TK from 凛として時雨”名義で夏フェスなどにバンド形式で出演してきたが、秋になると2014年に弾き語りワンマンツアーを開催することを発表。直後、ピアノや12弦ギターを弾き語りするトレイラー映像をYouTubeにアップした。そうした流れがある中で開催される弾き語りイベントということもあり、この日はどのようなステージで魅せるのかに期待が集まった。
ステージには6弦と12弦のアコースティックが1本ずつにエレキと、ギター計3本が彼を取り囲むように配され、向かって左側にキーボードが1台。その奥には、後にゲストミュージシャンの大古晴菜が演奏するキーボードも用意されていた。また、客席には1階も座席が設置されるなど、見た目からして凛として時雨やバンド形式のソロライブとは違った様相だ。
そうしたステージで今回披露されたのは、アンコールでの2曲を含めて全9曲だった。優しく美しい音色で鍵盤を弾き語るはじまりから、凛として時雨のセルフカバー。初恋の嵐のカバーに、バンドではご無沙汰になっていたという懐かしのナンバーまでと、選曲はバラエティに富んでいる。
弾き語りのため音数は少なく、バンド形式のステージでは印象的に使用されている照明演出も極力シンプルに抑えられていた。ゆえに、繊細なメロディと咆哮のような激情のコントラストはより強調され、一音一音に張り詰めた並々ならぬ緊張感が見えるようだ。しかしMCでは、昔を回想して「色々、わがまま放題に作っていたなぁ……」と、345とピエール中野に詫びるような笑顔を見せたりもするのだから、ファンにはたまらない。非常に充実感のある、最後まで見所満載のアクトを繰り広げていった。
なお、このライブの終演後には、来年3月5日に初のEP『contrast』をリリースすることが発表された。本作には新たに書き下ろされた新曲3曲に加え、凛として時雨の弾き語りセルフカバーや、初恋の嵐のカバー曲もボーナストラックとして収録。初回生産限定盤には、【ROCK IN JAPAN FES.2013】に出演した際のライブ映像や、未発表音源のミュージックビデオなどを収録したDVDが付属されるという。
撮影:河本悠貴
◎EP『contrast』
2014/03/05 RELEASE
[初回生産限定盤(CD+DVD)]
AICL-2644~5 2,100円(tax in.)
[通常盤(CD)]
AICL-2646 1,575円(tax in.)
◎【TK Acoustic&Electric TOUR 2014“Killing you softly”】
[2014年]
2月21日(金) 愛知県芸術劇場 小ホール
2月27日(木) 大阪市中央公会堂 中集会室
3月13日(木) 浜離宮朝日ホール 音楽ホール
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