2013/11/19
(左から)大森立嗣監督、坂井真紀、井浦新
WOWOW 連続ドラマW「かなたの子」完成披露試写会 舞台あいさつが19日、東京都内で行われ、出演者の坂井真紀、井浦新、大森立嗣監督が登壇した。
本作は、直木賞作家・角田光代が人間が持つ「闇」に焦点を当て、犯した罪におびえながら時に悲しみ、時に許しをこう人々の姿を描いた短編小説集が原作。
トラウマ(心的外傷)を抱える役柄を演じた坂井は、撮影期間について「自分の子どもを殺してしまうという一線を越えなければならない重い日々でした。この役を演じて、人を助けられるのは、やっぱり人しかいないのだと思い、それを忘れてはいけないと思いました」と話した。
富士山で過酷なロケに挑んだという坂井は、「(天候が悪化して)下山しているときに、ものすごく強い風が吹き始めて、私の前にいる伊佐山ひろ子さんが転がってしまうんじゃないか、ドラマが中止になるんじゃないかと頭をよぎるぐらいの状況で、本当に自然は怖いと思いました」と振り返った。
坂井と同様に、トラウマを抱える役柄の井浦は「自身のトラウマは何?」と聞かれると、「坂井真紀さんがまさにトラウマのような存在です。真紀さんは同じ志を持つ戦友みたいな存在で、目の前で芝居しているとすごい変な気持ちになってきて。真紀さんも内側にものすごい熱い炎を持っていて、その温度が僕と近くて、芝居をしていると触発されちゃうんですよね」と二人の共通点を語っていた。
ドラマは12月1日午後10時からスタート。毎週日曜日(全4話)放送(第1話無料放送)。
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